音楽について

1.クラシック音楽について

  音楽を聴くのは好きです。クラシック音楽がメイン、あと若かりし頃に聴いたフォークソング系等も…ジャズはいろいろ聴いて見ましたが、どうしても好きになれません。

  クラシック音楽には学生時代からはまっていました。大学時代 月賦で買った安ステレオで、時間のあるときは、ひたすら聴きまくり。バイトで稼いだ金は殆どレコードに消えました。
  それでも2ヶ月に1枚程度の廉価版が買える程度。1枚のレコードを何度も何度も磨り減るほど聴きました。レコードの保有枚数が少なかったので、何度も何度も。当時の愛聴盤は

   

モーツアルト 交響曲第40番・41番 カール・ベーム/ベルリンフィル
モーツアルト ピアノ協奏曲第20番・24番 クララ・ハスキル(P)/マルケヴィッチ/コンセルト・ラムルー
モーツアルト レクイエム カラヤン/ベルリンフィル
ベートーヴェン 交響曲第3番・5番・7番・9番 カラヤン/ベルリンフィル
マーラー 交響曲「大地の歌」 フェリアー/ワルター/コロンビア(モノラル)
ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番 ムラヴィンスキー/レニングラードフィル(モノラル)
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 バーンスタイン/ニューヨークフィル

  就職して会社の寮に入り 3ヶ月ほどで貯めた給料で早速ステレオを買い寮で聴きまくり。
 毎朝5時に起きて出かけるまでの1時間、コーヒーを飲みながら音楽。他の寮生からはクレームが頻発。

  結婚してからもとどまることを知らずレコードを買い続け、CDが出て来ると、次にはCDの買いあさり。
 結局レコード盤は 数えていませんが幅3mほど CDも正確に数えていませんが千数百枚。

 2.私のお気に入り100選

   CDの在庫枚数が1000枚を超えていますが、同じ曲で演奏家の違うのが随分あります。いろいろな曲をたくさん集める、というのと違って、ひとつの曲が好きになると、
 いろいろな演奏家のを聴きたくなる。指揮者・演奏家により随分と違って来ます。
 以下、私の保有しているCD&レコードでのお気に入り100選。当然ですが「独断と偏見」そのものです。
 音楽の形式や知識は皆目分りません、私の聴いて「癒された」とか「元気を貰った」とか、聴いて良かった、また聴きたい、という感覚だけで選びました。

作曲家 曲名 演奏家 感想
バッハは、管弦楽組曲やブランデンブルグ協奏曲等の管弦楽曲・協奏曲、オルガンやチェンバロやチェロ等の器楽曲、そして受難曲やカンターター等の宗教曲とがあり、いづれも人気のある曲ばかり。
「フランス組曲」「イギリス組曲」「平均律クラビア曲集」や「ブランデンブルク協奏曲」「管弦楽組曲」そのほか協奏曲や「音楽の捧げもの」や「フーガの技法」も保有しているが、割愛。
ブランデンブルグ協奏曲も無伴奏チェロ組曲もイマイチ退屈になってしまう。その点受難曲やカンタータは、より分かりやすく、そこにひとつのドラマがあって飽きさせない。管弦楽曲とは違って人間臭さがある。ということでバッハは声楽曲を選んだ。グールドの「ゴールドベルグ」は別格。カンタータも多数持っているが、殆どが受難曲の中に同様の曲があるので割愛。
バッハ マタイ受難曲 カール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団・合唱団  この曲は最高です。全てがある。クラッシクで1曲だけ選ぶとしたらこれになるかも。劇的緊張感を持ったリヒター盤、清澄透明感溢れるマウエスベルガー盤、ナチスのオランダ侵攻の前年(1939年)、まさに受難を迎えようとしている時期にアムステルダムで演奏されたメンゲルベルグ盤、どれも捨てがたいものばかり。ちなみに保有している演奏家は11種(他にガーディナー、カラヤン、ヴェルナー、コープマン、ショルティ、フルトヴェングラー、ヘルヴェッヘ、ミュンヒンガー)。2部構成で 演奏時間は3時間半ほど。
バッハ ヨハネ受難曲 カール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団・合唱団 マタイ受難曲と同じくやはり傑作。マタイに比べてより激しく緊張感に溢れています。
他にガーディナー、ヘルヴェッヘ、ブリュッヘンの3種。
バッハ ロ短調ミサ曲 カール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団・合唱団 ミサ曲として荘厳、崇高、特に冒頭のキリエが素晴らしく、圧倒されます。
他に壮大な「クリスマスオラトリオ」もあるが、割愛。
バッハ ゴールドベルグ変奏曲 グレン・グールド 不眠症のある伯爵から「眠れない夜にスッキリする曲を」と依頼されたとのこと。これを聴くと良く眠れます。この曲を面白く楽しく聴かせてくれるグールド盤が何と言っても最高。バッハの器楽曲はこれだけ選定。
バーバー 弦楽のためのアダージョ バーンスタイン/ロスアンジェルスフィル 暗く沈鬱で美しい曲。米映画「プラトーン」で全編を通じて流れていた曲。この曲を聴くと、この映画の幾つかのシーンが浮かび上がって来る。映画も、戦争の悲惨さを現す最高傑作だと思っている。
ベートーヴェンは、交響曲・協奏曲・器楽曲等々数多くの名曲があるが、以下の9曲を選定。保有CDもモーツアルトやバッハに次いで多い。ピアノソナタも歌劇「フィデリオ」も良いが…。
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」 レヴァイン/メトロポリタン 曲の解説は不要ですね。演奏はフルトヴェングラー/ウィーンフィルが名演。最近のレヴァイン盤も明るく明快で好きですね。13種の演奏家盤を保有。
ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調 Op.60 C.クライバー/バイエルン国立 3番と5番に挟まれたやや女性的な曲。クライバー盤が凄い。緊張感溢れる演奏。聴いていてやや疲れるが。
ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調Op.67 C.クライバー/ウィーンフィル フルトヴェングラー盤もジンマン盤も良いが、やはりクライバー盤。重厚さと繊細さを持ち且つ潤いがあり、飽きさせない名演。14種の演奏家盤を保有。
ベートーヴェン 交響曲第9番二短調Op.125「合唱」 フルトヴェングラー/バイロイト祝祭 録音が古くてもやはりフルトヴェングラー盤。第3楽章の静けさと迫力が素晴らしい。バースタスタイン盤やジンマン盤・ベーム盤も良い。14種の演奏家盤を保有。
交響曲として、他に6番「田園」、7番、8番も捨てがたいが・・・。
10 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」 ブレンデル/レヴァイン/シカゴSO 3番・4番も良いけれどやはりこの5番がスケールの大きさで聴くものを魅了する。演奏家はバックハウスもポリーニも良いけれどブレンデル&レヴァインが聴きやすかったですね。
11 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61 シェリング/イッセルシュテット/ロンドンSO 数多くのヴァイオリン協奏曲の中で、最も好きな曲。学生時代にこのシェリング盤を良く聴きました。その時の感動が忘れられずやはりどれか?ということになるとこれ。
12 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲全集 アルバンベルクSQ 16曲全曲をアルバンベルク・イタリア・スメタナ・ベルリンと4種持っています。明るく聴きやすいイタリア、渋いスメタナ、清澄なベルリンどれもグッド。そのときの気分で聴いていますが、総合的には緊張感をはらんだアルバンベルクかな。1曲ではなく、全集を選んでしまった。
13 ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番「春」 パールマン/アシュケナージ ヴァイオリンソナタと言えば、先ずトルストイを感嘆せしめた「クロイツエル」、初めて聴いたときは驚きました。が、歳と共にこちらの「春」の方が明るく伸びやかで聴きやすくなりました。
ピアノソナタも「月光」「熱情」「悲愴」等有名なのも多いが・・・割愛。
14 ベートーヴェン ミサ・ソレムニスニ長調Op.123 クレンペラー/ニューフィルハーモニア バーンスタイン等7種持っていますが、クレンペラー盤が歌唱陣も充実していてスケールの大きい立派な演奏。最終章のアニュスディは、素晴らしい。
ベルリオーズは、フランスの作曲家。ドイツ音楽とは、やや違った雰囲気だが、オーケストラが壮大そして音の響きがいい。
15 ベルリオーズ 幻想交響曲 Op.14 ミュンフン/パリ・バステュ- 仏語名「Symphnie fantastique」、失恋による絶望から服毒自殺を図った若い音楽家の幻想と夢が描写されている。迫力あるミュンシュや色彩豊かなデュトワ等の演奏も素晴らしいのですが、このミュンフン盤はまた一味違った繊細な演奏。
16 ベルリオーズ 交響曲「イタリアのハロルド」Op.16 デュトワ/モントリオール この曲が名曲かどうかは分りませんが、ヴィオラの音が印象的。私の好きな曲です。
他に劇的交響曲「ロメオとジュリエット」や劇的物語「ファーストの劫罰」更に大編成の「レクイエム」もあるが。
ブラームスの曲は、濃厚でロマンティック、そして情熱的。
下記以外に「大学祝典序曲」「悲劇的序曲」も好きだし「ハンガリア舞曲」も有名。「ドイツレクイエム」も好きで6人の指揮者のCDを保有しているが。

ビゼー作品、交響曲や「アルルの女」組曲や歌劇「カルメン」も捨てがたいが。
17 ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 Op.68 ヴァント/北ドイツ この曲は、大好き。20年以上もかけ、練りに練り上げた曲。CDは14人の指揮者のがあります。ミュンシュも良いし、バーンスタインもアバドもレヴァインもベームも良いが、ヴァントが渋い演奏の中に迫力とロマンを感じさせてくれる。。
18
ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 Op.98 ワルター/コロンビアSO 2番も3番も良いのですが割愛して、4番。枯れた味わいがあって良い曲です。アバドもクライバーも良いのですが、やはりワルターですね。10人の指揮者のCDを保有。
19 ブラームス ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 ポリーニ/アバド/ウィーンフィル 交響曲もどきの4楽章構成。「女には弾けない」と言ったとか。とにかくピアノもオーケストラも壮大そのもの。真剣に聴いていると疲れるほど。名演は幾つかあるが、ポリーニ/アバドというイタリア出身の演奏家が暗くなりがちなこの曲を明るく歌い上げているのが好きです。
20 ブラームス 弦楽六重奏曲第1番 ベルリンフィル八重奏団 ブラームスの室内楽、ピアノ四重奏・ピアノ五重奏・クラリネット五重奏等々どれも情熱的で甘くロマンチックな曲が多いのですが、その中でどれかというとこの曲。第2楽章の憂愁を帯びた甘美さは、映画音楽に使われたほど。これも幾つもの名演があるが、ベルリンフィル八重奏団のが厚ぼったくなくスッキリ、アルバンベルクよりこれが好きですね。
ヘンデルの「水上の音楽」等の管弦楽や合奏協奏曲全曲や声楽曲も保有している。「シオンの道は悲しみに」が好きだが、割愛。
ハイドンの交響曲・弦楽四重奏曲も多く持っているが、モーツアルトやベートーベンに影響を与えたそうだが、綺麗だが、単調で飽きてしまう。
ドニゼッティの「ランメルムーアのルチア」のカラスも凄いが。

ブルックナーの交響曲を3曲選定。いづれも長大な曲。当時張り合っていたと言われるブラームスの曲に比べると単純に聞こえる。
ショパンは、甘く美しいピアノ曲が多いが、やはりノクターンが好きだ。あとピアノ協奏曲がいい、一度聴いたら忘れられないメロディ。
21 ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」 ヴァント/ケルン放送SO 冒頭から引き込まれる。ブルックナーの交響曲の中で最も聴きやすい.。アバド/ウィーンフィル、ベーム/ウィーンフィルも良いけれど、ヴァントが良い。
22 ブルックナー 交響曲第7番ホ長調 ジュリーニ/ウィーンフィル 第8番と共に長大な交響曲。そして長い旋律。7番はやや明るめで親しみやすい。第8番と共にフルトヴェングラーのレコード盤を聴いて感動。そしてジュリーニ盤は録音も良くなり、繊細でゆったりと聴かせてくれる。
23 ブルックナー 交響曲第8番ハ短調 ジュリーニ/ウィーンフィル 第3楽章が凄い。美しい響きが延々と続く。ヨッフム、チェリビダッケ、カラヤン等6人の指揮者のCDを保有しているが、緻密なジュリーニ盤が最も感動を与えてくれる。
24 カントルーブ オーヴェルニュの歌 アンヘレス/ジャキヤ/ラムルー カントルーブがフランスの山間にあるオーベルニュ地方に伝わる民謡を採譜・編曲。独特のメロディで、最初はその素朴さにややとっつきにくく感じるも、聴きこむほどに行ったことのないフランスの田舎の自然が想像される。日本人に理解出来るのかな?と思わないわけでもないのですが。
25 ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11 アルゲリッチ/アバド/ロンドンSO ショパンらしい甘く感傷的な旋律で歌い上げた協奏曲。最初にこの曲を聴いたのがリパッティ盤、感動したが、録音が古過ぎ。やはりアルゲリッチ/アバドが決定盤。
26 ショパン 夜想曲集(ノクターン) ピリス ルービンシュタイン、フー・ツオン、アラウ等々名盤があるが、これはやはりピリス。クリアで清楚なショパンを聴かせてくれる。他にポロネーズ集やワルツ集も保有。
好きな曲「幻想即興曲」は、キーボードで独学練習中なれど難し過ぎて、前に進まず。
27 デュリュフレ レクイエム ベルガンサ/ファン・ダム/コルボ/コロン フォーレのレクイエムとはまた違った静かなレクイエム。コルボが静かな世界を聴かせてくれる。
28 ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調「新世界より」 ケルテス/ウィーンフィル この曲は有名過ぎるくらい有名ですが、好きですね。ドヴォルザークはボヘミアン風なのかはともかく親しみやすいメロディで人の心を癒してくれる。12人の指揮者のCDを持っていますが、どれも良い。ヤルヴィもレヴァインも良いが、43歳の若さで亡くなったケルテスの演奏には驚かされた。31歳の時の録音、若々しく情熱を持った「新世界」で、決定盤。
29 ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロストロポーヴィッチ/カラヤン/ベルリンフィル 好みがあるとしても、この曲はチェロ協奏曲ではトップだと思います。ボヘミアン風のメロディがチェロとオーケストラが雄大に叙情的に歌い上げています。名演が数多くありますが、オーソドックスにロストロポーヴィッチ。
30 ドヴォルザーク スタバート・マーテル マティス/クーベリック/バイエンルン放送SO この曲のCDはあまり多く発売されていないと思いますが、美しい曲です。「悲しみの聖母」という標題に合ったしみじみとした哀感を漂わせた宗教曲です。
31 フォーレ レクイエム アンヘレス/ディスカウ/クリュイタンス/パリ音楽院
マルタン/サン・トゥスタッシュ修道院
レクイエムの中でもその静かなやさしさに包まれた名曲。安らぎを与えてくれるコルボ盤や華麗とは縁遠い素朴で真摯な祈りで訴えかけて来るサン・トゥスタッシュ修道院盤と名盤が多いが、決定盤は華麗で美しく仕上げたクリュイタンス盤か。
32 グリーグ ピアノ協奏曲 リパッティ/ガリエラ/フィルハーモニア グリーグの名曲。北欧の叙情的なメロディで親しみやすい。名演は数多くあるが、録音が古くて聴きづらいが、それを超越してロマンティックに演奏されているリパッティ盤。
33 グリーグ 管弦楽伴奏歌曲集 ボニー他/ヤルヴィ/エーテボリ グリーグというと先ずは「ペールギュント」だが、ヤルヴィ/エーテボリの歌曲付きのペールギュントも良いのですが、この曲集も聴き応えがあります。
 後期ロマン派最後の作曲家と言われるマーラーの作品は、交響曲や声楽曲等 耽美的な作品が多く、好き嫌いが分かれるかも知れないが。ワルターの交響曲1番「巨人」と「大地の歌」を聴いてからとりこになってしまった。
交響曲は、4番と1番を除いて長大な曲が多い。5番・6番も捨てがたいが。それぞれワルター、バーンスタイン、アバド、ハイティンク等数多く保有。交響曲以外にも「亡き子をしのぶ歌」や「子供の不思議な角笛「や「さすらう若人の歌」もいいが、割愛。
34 マーラー 交響曲第1番「巨人」 ワルター/コロンビア
シャーイ/ロイヤルコンセルトヘボウ
ワルターの演奏で学生時代聴き続けました。ロマンチックで迫力もあり立派なマーラー。シャーイは、色彩溢れる煌びやかな演奏でどちらも甲乙付けがたし、です。
35 マーラー 交響曲第2番「復活」 ヘンドリックス、ルートヴィッヒ/バーンシュタイン/ニューヨークフィル 出だしから期待される迫力。そして二人の女性歌手と壮大な合唱と管弦楽、圧倒されます。アバドもハイティンクも良いのですが、やはりバーンシュタインかな。バーンシュタイン盤は、交響曲全曲を保有。
36 マーラー 交響曲第4番 シュターデ/アバド/ウィンフィル
カサピエトラ/ケーゲル/ライプチヒ放送
マーラーの曲のなかで一番好きな曲です。3楽章・4楽章が絶品。アバドの指揮で歌手のゼーダーシュトレームが涙を流しながら4楽章を歌ったというエピソードもあり。3楽章を聴いて感極まったのか。12種持っています。アバドは勿論良いのですが、ケーゲルも渋くて良い。
37 マーラー 交響曲「大地の歌」 フェーリア/ワルター/ウィーンフィル
フェルミリオン/シノーポリ/ドレスデン国立
後期ロマン派の最後の巨匠マーラーの耽美さがタップリ。大好きな曲。販売されているのを手当たり次第買い、全部で23種を保有。どれも良いのですが、レコード盤が磨り減るほど聴いたモノーラル盤の叙情的なフェーリア/ワルター/ウィーンフィル、クレンペラーもラトルもシノーポリも皆名演です。演奏しやすいのかな?
38 マスカーニ 歌劇「カバレリア・ルスティカーナ」 シミオナート、モナコ/セラフィン/ローマ聖チェチーリア ヴェリズモ歌劇の代表作。シチリアを舞台にした歌劇。聴きやすく美しい曲に溢れています。セラフィンのこの盤が決定盤。
 メンデルスゾーンの曲は、どれも聴きやすく親しみやすい。バッハのマタイ受難曲は、メンデルスゾーンが初演。
39 メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 レヴァイン/ベルリンフィル 爽快な中にも憂愁をたたえた交響曲。クレンペラーやマーク等々名演奏がありますが、レヴァインのが好き。
40 メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 アバド/ベルリンフィル トスカニーニ/NBCの名演があるが、録音の新しいアバド盤。
41 メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の夜の夢」(全14曲) ワトソン、ウォリス/プレヴィン/ロンドンSO プレヴィンの極め付き。ウィーンフィルを指揮したのがより録音が新しく名演と言われているがロンドンSOしか持ち合わせなし。それでも十分にこの名演を堪能できる。
42 メンデルスゾーン オラトリオ「エリア」 アメリング/アダム/サヴァリッシュ/ライプチヒゲバンとハウス 有名な曲ではありませんが、メンデルスゾーンらしく親しみやすいメロディのオラトリオです。サヴァリッシュ/ライプチヒの爽やかな演奏、そしてアメリングも良いです。いつ聴いても疲れず難しいことは考えずに癒される曲です。
43 メンデルスゾーン 詩篇42「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように」 パウマン他/コルボ/リスボン・グルベキアン 上述オラトリオの一部を取り出したような同じように爽やかな曲です。コルボが暖かく演奏しています。メンデルスゾーンはバッハのマタイ受難曲を復活させただけありますね。
44 モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り ガーディナー/モンテヴェルデイO&合唱団 出だしの大合唱からその荘厳な響きに圧倒されます。ガーディナーが第一人者。
 モーツアルトは、お気に入りが最も多くなる。新しいことを何もやっていないのだが、聴き込むほどに、その曲の美しさに感動してしまう。どの曲も捨てがたい曲ばかり。
聴くたびに、モーツアルトは天才中の天才、「神の子」なり、との思いが強くなる。
他に ディヴェルティメント10曲、ヴァイオリン協奏曲(1番〜5番)、フルート協奏曲、オーボエ協奏曲等、弦楽五重奏曲3曲、弦楽四重奏曲(ハイドンセット14番〜19番、プロシャ王セット20番〜23番)、ピアノ三重奏曲等々にピアノソナタ、ヴァイオリンソナタ器楽曲等多数あるが、割愛。
 45 モーツァルト
交響曲第25番ト短調K183 レヴァイン/ウィーンフィル モーツアルトの初めての短調の交響曲。映画「アマデウス」の冒頭にこの交響曲の出だしの旋律が使われていて、この曲を聴くと映画が目の前に浮かびます。
   46 モーツアルト 交響曲第38番ニ長調 
K504<プラハ>
 ワルター/コロンビアSO 31番「パリ」35番「ハフナー」36番「リンツ」も捨てがたいが、中でも「プラハ」の勇壮でいて少しもの哀しさがいい。
  47 モーツアルト 交響曲第39番変ホ長調 
K543
 ベーム/ベルリンフィル 後期三大交響曲。お金のためにわずか1か月半で作曲した、と言われているが。いづれも名曲。ハイドンの交響曲とは、メロディの豊麗さと色彩が全く違う。40番は、25番と共に数少ない短調の交響曲。哀愁を込めた出だしが、一度聴いたら忘れられない。41番は「ジュピター」と言われたように、荘厳さとスケールの大きさ。モーツアルト最後の交響曲にふさわしい。
 48 モーツアルト 交響曲第40番ト短調 
K550
 ベーム/ウィーンフィル
49 モーツアルト 交響曲第41番ハ長調 
K551<ジュピター>
 ベーム/ウィーンフィル
   50 モーツアルト セレナード第7番ニ長調
K250<ハフナー>
 ベーム/ベルリンフィル セレナーデは、他に有名な「アイネクライネナハトムジーク」や「ポストホルン」等があるが、この「ハフナーセレナーデ」が好き。 
   51
モーツアルト 協奏交響曲変ホ長調 K364  ブランディス/ベーム/ウィーンフィル  ヴァイオリンとビオラのための協奏交響曲。美しい曲、特に第2楽章は、甘く切ない甘美な曲。映画音楽並み。
 52

 モーツアルト  ピアノ協奏曲第20番
ニ短調 K466
 ハスキル/マルケヴィッチ/コンセールラムルー  この20番以降の後期ピアノ協奏曲がいづれも名曲。24番と同じく短調。その中でこの20番が最も有名かな。出だしはモーツアルトらしからぬ不安で暗い序奏。ハスキルの24番とのレコードを何度も繰り返し聴いた。
 53
 モーツアルト  ピアノ協奏曲第21番
ハ長調 K467
 グルダ/アバド/ウィーンフィル 第2楽章がスエーデン映画「短くも美しく燃え」で使われ有名となる。美しい曲。曲全体は、前の20番と違い明るい曲。
 54  モーツアルト  ピアノ協奏曲第23番
イ長調 K488
 ポリーニ/ベーム/ウィーンフィル 傑作。この第2楽章アダージョは、特に素晴らしい。美しく寂しさを込めた抒情的な曲。モーツアルトの第2楽章は、全て哀愁を込めた美しいメロディの曲ばかり。
 55
 モーツアルト  ピアノ協奏曲第24番
ハ短調 K491
 ハスキル/マルケヴィッチ/コンセールラムルー 20番と同じく短調の曲。暗く寂しい曲。モーツアルトのイメージとはかけ離れた感じの曲だけど、好きな曲のひとつ。
 56
 モーツアルト  ピアノ協奏曲第25番
ハ長調 K503
 グルダ/アバド/ウィーンフィル 20番以降の協奏曲の中であまり目立たない曲。22番と25番・26番のCDも少なく、今まで聴いてなかったが、最近聴きなおしている。メロディ豊かな明るい曲で聴きやすいが、印象に残らないかも。20番〜24番は、当時あまり人気を得なかったので、明るく聴衆受けを狙った作品か?とも、言われているが。
 57  モーツアルト  ピアノ協奏曲第27番
変ロ長調 K595
 カーゾン/ブリテン/イギリス室内 26番のあと3年後の晩年に作曲された最後のピアノ協奏曲。評論家からは、死期を覚悟して悟ってしまった曲とか、聴衆を意識しない澄み切った穏やかな曲とか、神の領域に入った曲等々。シンプルで哀しく穏やかに響く名曲。数多くの演奏家のCDがあるが、カーゾンの明るく悲しい演奏がいい。
58  モーツアルト  フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K299  ランパル、ラスキーヌ/パイヤール/パイヤール室内 フルートとハープの絶妙の掛け合いがいい。明るく親しみやすいメロディ。
フルートもハープも当時は、現在とは違う未完成のの楽器だったそうですが、これだけの名曲を作られたのは驚き。全楽章ハ長調。
59  モーツアルト  クラリネット協奏曲イ長調 K622  プリンツ/ベーム/ウィーンフィル  クラリネット奏者のアントン・シュタドラのために、晩年に作曲された。
クラリネットの曲としては、クラリネット五重奏曲と共に、最高傑作と言われている美しい曲。豊かな暖かい音色が心地よいが、ロンドンでこの曲の実演を聴いたとき、寂しく哀しい音色だった記憶がある。第2楽章は、映画「愛と悲しみの果て」という映画にも使われていて、映画を観た人は、クラリネットの美しい曲が強く印象に残っている、と思う。
60   モーツアルト  歌劇「フィガロの結婚」(全曲) K492   ヤノヴィッツ、マティス、ディスカウ/ベーム/ベルリンドイツオペラ イタリア人ダ・ポンテの台本で作曲したオペラ。モーツアルトのオペラの最高傑作とも言われ、序曲から始まり各アリア等いづれも親しみやすい美しい曲ばかり。何度聴いても飽きない。全曲を聴くには長いので、毎日のようにハイライト盤を聴いている。第4幕冒頭バルバリーナがピンを探す短いアリアが素晴らしい、美しく切ない曲。このオペラで唯一の短調。これも是非一聴を。 
61   モーツアルト  歌劇「ドン・ジョバンニ」 K521   トモワシントウ、バルツア/カラヤン/ベルリンフィル・ベルリンドイツオペラ  「フィガロの結婚」と同じくダ・ポンテの台本によるオペラ。スペインの伝説放蕩人ドン・ファンを主人公にした作品。喜劇的なところと最後に主人公が地獄に落ちる悲劇性も備えたオペラ。序曲から始まり各アリア等これも名曲ばかり。全曲を聴くには長いので、ハイライト盤を聴いている。 
62    モーツアルト  歌劇「魔笛」 K620   ヤノヴィッツ、ポップ、ゲッダ/クレンペラ−/フィルハーモニア  1791年晩年の作品。同じフリーメイソンの会員である興行主・俳優のシカネーダーの台本により作曲した一般大衆向けのジングシュピール(台詞入りのオペラ)。
「夜の女王のアリア」が有名だが、他にも親しみやすいやさしく美しい名曲ばかり。クレンペラー盤は、台詞のない曲だけ。
以上3曲のオペラのハイライト盤を毎日のように聴いている。
 
63  モーツアルト   アヴェ・ヴェルム・コルプス 
K618
 オジェー、シュターデ/バーンスタイン/バイエルン放送 「アヴェ・ヴェルム・コルプス」とはカトリックにおける聖体讃美歌。約3分の小品。
晩年、死の半年前の作曲。短い曲の中に4回の転調。癒しの美しい曲。是非一聴をお勧めする。
64  モーツアルト  レクイエム K626  マティス、ハマリ、オフマン/ベーム/ウィーンフィル
マクローリン、ユーイング/バ−ンスタイン/バイエルン放送
 モーツアルト最後の作品。未完。作曲の発端は、匿名の依頼主から(実際は某伯爵の依頼による)。死へと向かう病床で自分自身のために作曲、と。
 第8曲「ラクリモーサ(涙の日)」の8小節まで、死のため絶筆。後半は、弟子のジェスマイヤーによって補筆完成。残りの曲も、モーツアルトの生前の指示によりジェスマイヤーなどが作曲した、と言われている。

 モーツアルトの中で最も暗い作品だが、心に沁みる宗教曲となっている。映画「アマデウス」では、サリエリが最後聴きとっているが、これは創作。この映画は、彼の天才ぶりが良くわかる映画なので、必見。
指揮者別に9曲保有しているが、いづれも名演奏。やはりベーム盤。あとバーンスタイン盤。
  ムソルグスキーは、「展覧会の絵」も有名だが、オペラ「ボリスゴドノフ」も聴きごたえあり。以下オルフ、ペルゴレージ各一曲ずつ。
65  ムソルグスキー  組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編) アバド/ベルリンフィル  原曲はピアノ曲。友人の画家ハルトマンの遺作展における10枚の絵の印象の組曲。
ラヴェルの管弦楽への編曲が有名。
 勇壮な「古城」と「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ(金持ちのユダヤ人と貧乏なユダヤ人)」が好きだ。
ムーティ、ドホナニー、デュトワ盤があるが、ムソルグスキーと言えばやはりアバド。

 66
  ムソルグスキー  歌劇「ボリスゴドノフ」(全曲)  (原曲版)コチェルガ他/アバド/ベルリンフィル

(リムスキーコルサコフ編)ギャウロフ他/カラヤン/ウィーンフィル、
 イタリアオペラとはまた異質な力強い、土のにおいのするオペラ。プーシキンの劇詩「ボリスゴドノフ」を題材に作曲。16世紀に実在したツアーリ「ボリスゴドノフ」の物語。
 ムソルグスキーと言えばアバド、素朴な原典版の全曲がいいが、リムスキーコルサコフが管弦楽を修正手直した版は、カラヤンがいい。
 67
 オルフ  カルミナ・ブラーナ  シャイ−/ベルリン放送  19世紀初めにドイツ南部ベネディクトボイエルン修道院で発見されたラテン語の詩歌集に基づいてオルフが作曲した世俗カンタータ。混成合唱・少年合唱・独唱&大規模なオーケストラの大編成によるシンプルな和音に強い独特のリズム。最初聴いたときに強い印象を受けた。
 レコードで最初に聴いたのはヨッフム盤だが、CDでは、デュトワ、レヴァインとシャーイを保有。
 68
 ペルゴレージ  スタバート・マーテル(悲しみの聖母)  フレーニ、ベルガンサ/グラチス/ナポリスカルラッティ  1736年に作曲されたソプラノとアルト独唱と弦楽器による編成。ペルゴレージは、26歳の若さで没。その最後の年に病のもとで作曲された、という。
カトリックの聖歌で、歌詞が「スタバート・マーテル・ドロローサ…(悲しみの聖母は立ちたまえる…)」から始まることからこの名で呼ばれる。十字架に架けられたイエス・キリストのかたわらに立ち尽くす聖母マリアの悲しみに思いを馳せた聖歌。美しく悲しみが込められた宗教曲。
 アバド、ムーティ等全6種保有しているが、このフレーニ/ベルガンサ/グラチス盤がベスト。
プッチーニは、好きな作曲家のひとり。「ラ・ボエーム」、「トスカ」、「マダムバタフライ」、「修道女アンジェリカ」、「トゥランドット」等の抒情的な旋律に溢れたオペラアリアを作曲。
 69
 プッチーニ  歌劇「ラ・ボエーム」全曲  アルバネーゼ、ピアース/トスカニーニ/NBC SO アンリ・ミュルジェールの戯曲「ボヘミアン生活の情景」からの物語。フランスパリの屋根裏部屋で暮らす芸術家4人の物語。昔、ロンドンのコベントガーデン歌劇場でパッパ-ノの指揮で観劇した。トスカニーニが初演。モノラルだがトスカニーニ全曲盤がいい。
 70
プッチーニ   歌劇「修道女アンジェリカ」 (全曲)  スコット、ホーン/マゼール/ロンドンSO  「外套」「ジャンニ・スキッキ」とともに3部作のひとつ。尼僧院でのある修道女の全一幕もの物語。登場人物は、全て女性だったか。「ジャンニ・スキッキ」の”私の伯父さん”は、誰もが知る有名なソプラノアリア。
 71  プッチーニ   歌劇「トゥランドット」  テバルディ、モナコ/エレーデ/ローマ聖チェチーリア音楽院  プッチーニ最後のオペラ。リューが自害するところまでで、病に倒れ絶筆。あとの部分は、アルファーノという作曲家が完成させた。中国が舞台。トスカニーニが初演、初演時プッチーニが作曲したところまでで、公演を終えた、と言われている。「誰も寝てはならぬ」やリューの絶唱等々 有名なアリアが多い。
全曲盤をプラデルリ盤、ハイライト盤をカラヤン他4種保有。好きな歌手テバルディのエレーデ盤がいい。
    以下ラフマニノフ、ラヴェル、レスピーギ、リムスキーコルサコフ、ロッシーニ、サンサーンス、シェーンベルク、と各1曲づつ選曲。
 盲目の作曲家ロドリーゴのギターによる「アランフェス協奏曲」も捨てがたかったが…。
 72  ラフマニノフ  ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18  アシュケナージ/ハイティンク/アムステルダムコンセルトヘボウ  ピアノ協奏曲を4曲作曲したが、第2番が最も有名。第2楽章が甘美で切なく美しい曲。
昔のイギリス映画「逢引き」に使われて有名。
他にもラフマニノフは、交響曲や有名な「パガニーニの主題による狂詩曲」もあるが割愛。
 73  ラヴェル  ボレロ  クリュイタンス/パリ音楽院  誰もが聴いたことのある曲。同じリズムの中に、2種類の旋律が繰り返され、後半に向けて盛り上がって行く、独特のバレエ曲。他にブーレーズ盤とデュトワ盤を保有しているがやはりクリュイタンス盤がいい。
ラヴェルは、他に有名な「亡き王女のためのパバーヌ」バレエ組曲「ダフニスとクロエ」等があるが、このボレロ一品だけ。。
 74  レスピーギ  交響詩ローマ3部作 「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」  トスカニーニ/NBC SO  華麗なオーケストレーションによる煌びやかな作品。特に「ローマの松」が豪華で素晴らしい。
ムーティ、カラヤン等のCDを保有しているが、モノラルながらトスカニーニのメリハリの利いた素晴らしい名演中の名演が絶品。
 75  リムスキーコルサコフ 交響組曲「シェラザード」 Op.35
 デュトワ/モントリオールSO 華麗なオーケストレーションを作り出すリムスキーコルサコフの代表作。シェラザードとは、「千夜一夜物語」に出て来る語り手。親しみやすく覚えやすい旋律だが、長く聴くと飽きて来る。
5演奏家のCDを保有しているが、デュトワがいい。
 76  ロッシーニ  スタバートマーテル(悲しみの聖母)  リッチャレリ、ライモンディ/ジュリーニ/フィルハーモニア  ロッシーニは、数多くの歌劇を作曲しているが、全曲盤はあまりなく、殆どが序曲集。特に「ウィリアムテル」序曲や「セビリアの理髪師」序曲は有名。また「弦楽のためのソナタ」も保有しているが、ここでは、スタバートマ―テルのみ。
やや旋律に富み、ややオペラ的という批判もあった、と言われているが。
 77  サンサーンス  交響曲第3番 ハ短調 Op.78<オルガン付き>  ザムコヒアン/ミュンシュ/ボストンSO  2楽章の構成だが、それぞれ主題が2部構成になっている。パイプオルガンやピアノも入った威風堂々とした交響曲。親しみやすい曲。数多くの演奏があるが、デュトワ等3種のCDを保有。、最初に聴いて感動した最も古いミュンシュ盤が一押し。
サンサーンスは、他に「序奏とロンド・カプリチオーソ」や「動物の謝肉祭」等が有名だが。
 78  シェーンベルク  グレの歌  ネイピアー、ミントン/ブーレーズ/BBC SO  5人の独唱者、ナレーター、合唱と管弦楽のための作品。
「新ウィーン楽派」と言われるシェーンベルク、従来の調性や和声にこだわらない「無調」の音楽での表現と言われているが…良く分からない現代音楽。
彼の作曲した「浄められた夜」も保有しているが、難解な現代音楽。この「グレの歌」は、マーラーの「嘆きの歌」に似ているところもあり、で親しみやすい曲。シャーイ、アバド、シノポリー等5種の演奏を持っているが、ブーレーズが最も分かりやすい。
  現代でも演奏されている作品を残した作曲家は、全て天才。その中でも、天才中の天才が、モーツアルト。それと同じく天才と言われているのがシューベルト。
ベートーベンやブラームスは、苦労して美しいメロディを作り出したのに比べて、モーツアルトとシューベルトやメンデルスゾーンは、苦労せずに次々メロディが浮かんで来た、と言われている。
モーツアルトは、問題なく天才中の天才、と言えるが、シューベルトの曲は、よりロマンティックな詩情溢れる曲だが、長くまた透明感がないようにも…思われるが…古典派とロマン派の違いか。
下記3曲を選曲したが、他にも「弦楽五重奏曲」「ピアノ五重奏曲(マス)」「キプロスの女王ロザムンデ(全曲)」「冬の旅他の歌曲」「即興曲」等々あり。
交響曲はベーム/BPOで全8曲、また弦楽四重奏曲は、メロスSQで全15曲保有している。
 79
 シューベルト  交響曲第6番ロ短調 D759<未完成>  シノーポリ/フィルハーモニア 暗く美しい 曲。第2楽章までで終わっているので、「未完成」と呼ばれている。シューベルトの中で、最も演奏される機会が多い曲。ワルター、クライバー等6種保有。シノーポリの緻密な演奏が好き。
 80 シューベルト   交響曲第9番ハ長調 D944<ザ・グレート>  アバド/ヨーロッパ室内  長大な交響曲のため、「ザ・グレイト」と呼ばれている。バーンスタイン、アバド等4種保有。
この長大な交響曲がのちのブルックナーの交響曲に影響を与えたと言われている。
 81 シューベルト   弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810<死と乙女> アルバン・ベルクSQ  最も有名な曲。全て楽章が短調で、病のため死期の迫った絶望的な悲壮感溢れる曲。初演は、死から5年後と言われている。のちの作曲家から管弦楽に編曲されることも多い。
    シューマン2曲、シュッツ、ショスタコーヴィッチ各1曲。

 ショスタコーヴィッチは、他に交響曲1番、7番「レニングラード」、9番を保有しているが、あまり面白くない。
 82  シューマン  交響曲第4番ニ短調 Op.120  レヴァイン/ベルリンフィル  交響曲を4曲作曲したが、1番(春)3番(ライン)もいいが、最後の4番が好きだ。
ロマンに溢れる熱っぽい曲。管弦楽法がイマイチだかれ、という説があるが、それがまた魅力なのかも知れない。3番・4番は、3種保有しているが、レヴァインがいい。
 83  シューマン  ピアノ協奏曲イ短調 Op.54  リパッティ/カラヤン/フィルハーモニア  数あるピアノ協奏曲の中で、ロマン溢れる有名な曲。モノラル録音で古いがリパッティ/カラヤンが最高。
 84  シュッツ  ムジカーリッシュ・エクセークヴィエン「葬送の音楽」  シュトルテ、ヴェールンク、ロッチェ/エーマン/ヴェストハーレン シュッツは、 初期バロックのドイツの作曲家。ドイツの宗教戦争〜30年戦争のさなか(1636年)に作曲された、という。
華美なところや派手さのない通俗低音だけの伴奏による素朴な曲が、聴くものの心に迫る。
シュッツは、他に「十字架上の七つの言葉」というカンタータがあるが、当初このレコードを聴いて、バッハとは違うシュッツの清澄な宗教曲のファンになる。
CDを探したが見つからず。今は通販で購入可能のようだ。
 85  ショスタコーヴィッチ  交響曲第5番ニ短調 Op.47  ハイティンク/アムステルダムコンセルトヘボウ  初めて聴いたのは、レコードのムラヴィンスキー/レニングラードのモノラル版。「革命」と通称されるほどの迫力ある演奏だったが、その後ハイティンク/アムステルダムを聴き、全く違った解釈により驚かされた。
初演指揮者のムラヴィンスキーは、ソ連のスターリン時代の体制に迎合した演奏(当時の初演も歓迎されたように)、それに対してハイティンクの演奏は、スッキリ・サッパリ、と、悲劇性も高まりもない、純粋に派手さのない体制迎合的な解釈を排除したような演奏に聞えた。
他に、デュトワ、とビシュコフのCDを保有。ムラヴィンスキーは、レコードはあるが、CDは、保有せず。
    フィンランドの作曲家シベリウスは、多くの作品を保有している。交響曲もアシュケナージ、ベルングルンドが全7曲、他にバーンスタイン、デービス、カラヤン、レヴァイン等各5〜6曲保有。
 他に交響詩「タピオラ」や「トゥオネラの白鳥」等保有。

 スメタナは、「わが祖国」の他に、弦楽四重奏曲「わが生涯より」を保有。
 86  シベリウス  交響曲第2番ニ長調 Op.43  ベルグルンド/ヘルシンキフィル  第1番〜7番までの交響曲&「クレルボ」交響曲があるが、この2番が聴きやすく、最も人気がある。。第4楽章の盛り上がりは、迫力満点。フィンランディアと同じくフィンランドの民族意識の高揚となる。
第2番の演奏は、6人の演奏家のを保有しているが、ベルグルンド/ヘルシンキフィルのがいい。
 87  シベリウス  交響詩「フィンランディア」  ベルグルンド/ヘルシンキフィル  フィンランドの第2の国歌と言われている。シベリウスの最も有名な曲。ロシアの圧政に苦しんでいた当時のフィンランドで、その独立運動時にフィンランド国民を奮い立たせた。
当初は、管弦楽だけの曲であったが、のちに歌詞がつけられ「フィンランド賛歌」と呼ばれている。
愛国心の高まりを美しく合唱を伴って迫力ある曲。カラヤン、レヴァイン等4人の演奏家のを保有しているが、やはり ベルグルンド/ヘルシンキフィル。
 88  スメタナ  連作交響詩「わが祖国」 (全曲)  アンチェル/チェコフィル  全6曲からなる祖国チェコの雄大な自然や景観に対する賛美の曲。
第2曲のチェコのプラハを流れるブルタバ川の景色を描いた「モルダウ(チェコ語で「ブルタバ」)」が最も有名。源流から始まり川の流れが大きくなって行くまでを表現。
作曲された当時のチェコは、オーストリアに支配されていてチェコ語の「ブルタバ」を使えず、ドイツ語の「モルダウ」になった、と言われている。祖国の独立への想いを寄せたとも言われている。
クーベリックとレヴァインとアンチェルのCDがあるが、古いけれどアンチェルがいい。
    リヒャルト・シュトラウスは、ワルツ王のヨハン・シュトラウスよりは40年遅い19世紀中ほどに生まれ、第2次大戦後の1949年に生涯を終えた後期ロマン派の作曲家・指揮者。数多くの交響詩・歌曲や「バラの騎士」「サロメ」等の歌劇も作曲した。 リヒャルト・シュトラウスからは、3曲選定。

ワルツ王ヨハン・シュトラウスは、「美しき青きドナウ」等のウィンナワルツ集や喜歌劇「コウモリ」ハイライト盤等を保有しているが、割愛した。
 89  リヒャルト・シュトラウス  アルプス交響曲 Op.64  ケンペ/ドレスデン国立  アルプスの山へ、日の出と共に登り始め山頂に立ち、途中雷雨・嵐にも遭いながら下山して夜を迎えるまでの自然のいろいろな情景を壮麗なオーケストレーションで作られた交響曲。
プレヴィン等5人の指揮者の演奏を持っているが、チョッと古いがケンペ・ドレスデンのが好きだ。
 90  リヒャルト・シュトラウス  交響詩「英雄の生涯」 Op.40  ベーム/ウィーンフィル  「ドン・ファン」・「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」・「死と変容」「メタモールフォーゼン(変容)」や映画「2001年宇宙の旅」で有名になったニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」等交響詩が数多くあるが、最後の交響詩「英雄の生涯」が、最も好きだ。カラヤン等3指揮者のがあるが、ベームが最高。
 91  リヒャルト・シュトラウス  四つの最後の歌  シュワルツコップ/セル/ベルリン放送
ステューダー/シノーポリ/ドレスデン国立
 84歳の最晩年に作曲されたソプラノのための管弦楽伴奏付き歌曲集。4曲で構成されていて、第1曲「春」第2曲「9月」第3曲「眠りにつくとき」第4曲「夕映えの中で」。
中でも第3曲と第4曲が絶品。高齢になったせいかも知れないが、いつもしみじみと聴いてしまう。是非一聴をお勧めする。YouTubeですぐ聴ける。
CDはヤノヴィッツ、トモワシントウ、ポップ、カナワ、ノーマン等10種のソプラノ・指揮者のがあるが、いづれも名演。中でもシュワルツコップ/セルがいいし、最近のでは、ステューダー/シノーポリのが好きだ。
最近特にお気に入りで YouTubeでもフレミング/アバドやノーマンやポップ/ショルティ等もよく聴いている
    バレー音楽等親しみやすい曲のチャイコフスキーについては、3曲を選定。交響曲とバレー組曲と協奏曲の各1曲ずつ。

 現代音楽のストラヴィンスキーは、バレー音楽の「春の祭典」「ペトルーシュカ」「火の鳥」があるが、いづれもイマイチ合わないので、選定せず。
 92  チャイコフスキー  交響曲第6番ロ短調Op.74 「悲愴」  フリッチャイ/ベルリン放送  交響曲は6曲+マンフレッド交響曲を保有している。1番の「冬の日の幻想」は親しみやすいし、後期の4番や5番も捨てがたいが、やはり6番の「悲愴」を選定。曲自体は誰もが聴いて知っているので省略。
CDはアバド、バーンスタイン、ムラヴィンスキー等7指揮者の保有しているが、古い録音だが 48歳で早逝したフリッチャイのを選定。
 93  チャイコフスキー  バレー組曲「白鳥の湖」 Op.29  6曲  カラヤン/ウィーンフィル(65)  バレー音楽は、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」が3大バレー曲として有名。やはり「白鳥の湖」がいい。 演奏は幾つかあるがやはりカラヤン/ウィーン。
 94  チャイコフスキー  ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23  リヒテル/カラヤン/ウィーンSO(62)  これは、有名なピアノ協奏曲。誰もが聴いていると思う。他にヴァイオリン協奏曲もいいが割愛。
演奏は、アルゲリッチ等5曲保有している。録音が古いが、リヒテル/カラヤンが極め付き。
    ヴェルディは、有名オペラが多数あるが、全曲盤は持っておらず、全てハイライト盤のみ。
 95  ヴェルディ  歌劇「アイーダ」 ハイライト  テバルディ、ベルゴンツィ、シミオナート/カラヤン/ウィーンフィル  ハイライト盤は、他に「オテロ」「トロバトーレ」「リゴレット」「椿姫」「運命の力」を保有しているが、やはり代表は「アイーダ」。好きなソプラノ歌手のテバルディ/カラヤンが最高。
 96  ヴェルディ  レクイエム  ステューダー、パヴァロッティ/ムーティ/ミラノ・スカラ座  オペラのように朗々と歌う華麗なレクイエム「死者のためのミサ曲」。モーツアルト、フォーレと3大レクイエムと言われたりもする。トスカニーニ、アバド、カラヤン等6曲保有しているが、ムーティ盤がいい。
 97  ヴィヴァルディ  合奏協奏曲集<四季>  グッリ/チェッカート/ミラノ・アンジェリクム  クラッシク音楽を聴かない人でも誰もが知っている「四季」。協奏曲集の「調和の霊感」全曲や、「和声と調和の試み」全曲とヴィヴァルディのCDを保有。
同時期のイタリアの作曲家アルビノーニのアダージョが有名だが、旋律の豊富さと華麗さでは、ヴィヴァルディが上か、と思う。
なぜかこの曲を有名にしたイ・ムジチ合奏団のCDを保有していなかった…レコードはあるが。
    ワグナーの歌劇・楽劇はよく聴いた。全曲はあまり持たず 管弦楽曲集やハイライト盤。「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」等々あり、ハイライト盤を幾つかの指揮者で保有しているが、クライバーの「トリスタンとイゾルデ」全曲とショルティの「ニーベルングの指輪」ハイライト盤の2点を選定。
 98  ワグナー  歌劇「トリスタンとイゾルデ」 (全曲)  コロ、プライス、モル/C.クライバー/ドレスデン国立歌劇場  若い時は、長くても良く聴いたが、最近はせいぜい「愛と死」の有名アリア部分のみ。
CDは、クライバー盤を保有。二ルソン/ショルティ盤はレコードで保有。
 99  ワグナー  楽劇「ニーベルングの指輪」 ハイライト  ニルソン、ホッタ−、ヴィントガッセン/ショルティ/ウィーンフィル  「ラインの黄金」「ジークフリート」「ワルキューレ」「神々の黄昏」の4作からなる。全曲は保有せず、各ハイライト盤をショルティやブーレーズのを保有。 二ルソン/ショルティが最高。
100  ウェーバー  歌劇「魔彈の射手」 ハイライト  ブレンデル、ベーレンス、コロ/クーベリック/バイエルン放送  ウェーバーの曲は、「オベロン」「魔弾の射手」等の序曲管弦楽集がCDで出ているぐらいで、あまり数が多くない。「魔弾の射手」ハイライト盤は、他にクライバー盤があるが、クーベリック盤がいい。
    以上が100選。39作曲家からなる。選ばれなかったが、CDを保有している作曲家・主な作品は、アルベニス(スペイン組曲)、アルビノーニ(アダージョ)、バルトーク(管弦楽のための協奏曲)、ベルリーニ(ノルマ)、ボロディン(中央アジアの高原、イーゴリ公)、ブルッフ(ヴァイオリン協奏曲)、ブリテン(戦争レクイエム)、シャブリエ(狂詩曲スペイン)、ショーソン(交響曲、詩曲)、ケルビー二(レクイエム)、コープランド(アパラチアの春)、コレルリ(クリスマス協奏曲)、ドビュッシー(海、牧神の午後への前奏曲)、ドリーブ(コッペリア、シルヴィア)、ディーリアス(管弦楽曲)、ドニゼッテイ(ランメールムーアのルチア、愛の妙薬)デュカス(魔法使いの弟子)、エルガー(威風堂々、エニグマ変奏曲)ファリャ(三角帽子)、フランク(交響曲)、ガーシュイン(ラプソディ・イン・ブルー)、ジョルダーノ(アンドレア・シェニエ)、グレツキー(悲劇のシンフォニー)、グノー(ファウスト)、ヘンデル(水上の音楽、王宮の花火、合奏協奏曲、メサイア等)ハイドン(交響曲・弦楽四重奏曲多数、オラトリオ「四季」「天地創造」等)ホルスト(惑星)、イベール(ディヴェルトメント)、ヤナーチェック(弦楽四重奏曲)、ケテルビー(ペルシアの市場)、ハチャトリアン(ガイーヌ)、ラロ(スペイン交響曲)、レオンカバルロ(道化師)、リスト(ファウスト交響曲、前奏曲、ハンガリア狂詩曲、ピアノ協奏曲等)マスネー(組曲等)、メシアン(昇天)、ニールセン(交響曲「不滅」等)、オッフェンバック(ホフマン物語)、パフェルベル(カノン)、パガニーニ(ヴァイオリン協奏曲)、プロコフィエフ(古典交響曲、ロメオとジュリエット等)ロドリーゴ(アランフェス協奏曲)、ヨハンシュトラウス(ウインナーワルツ、喜歌劇「コウモリ」等)ストラヴィンスキー(春の祭典、火の鳥等)、ヴュータン(ヴァイオリン協奏曲)、ヴィヤニアフスキー(ヴァイオリン協奏曲)、ツェムリンスキー(叙情交響曲)。
作曲家 曲名 演奏家 感想
バッハは、管弦楽組曲やブランデンブルグ協奏曲等の管弦楽曲・協奏曲、オルガンやチェンバロやチェロ等の器楽曲、そして受難曲やカンターター等の宗教曲とがあり、いづれも人気のある曲ばかり。
「フランス組曲」「イギリス組曲」「平均律クラビア曲集」や「ブランデンブルク協奏曲」「管弦楽組曲」そのほか協奏曲や「音楽の捧げもの」や「フーガの技法」も保有しているが、割愛。
ブランデンブルグ協奏曲も無伴奏チェロ組曲もイマイチ退屈になってしまう。その点受難曲やカンタータは、より分かりやすく、そこにひとつのドラマがあって飽きさせない。管弦楽曲とは違って人間臭さがある。ということでバッハは声楽曲を選んだ。グールドの「ゴールドベルグ」は別格。カンタータも多数持っているが、殆どが受難曲の中に同様の曲があるので割愛。
バッハ マタイ受難曲 カール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団・合唱団  この曲は最高です。全てがある。クラッシクで1曲だけ選ぶとしたらこれになるかも。劇的緊張感を持ったリヒター盤、清澄透明感溢れるマウエスベルガー盤、ナチスのオランダ侵攻の前年(1939年)、まさに受難を迎えようとしている時期にアムステルダムで演奏されたメンゲルベルグ盤、どれも捨てがたいものばかり。ちなみに保有している演奏家は11種(他にガーディナー、カラヤン、ヴェルナー、コープマン、ショルティ、フルトヴェングラー、ヘルヴェッヘ、ミュンヒンガー)。2部構成で 演奏時間は3時間半ほど。
バッハ ヨハネ受難曲 カール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団・合唱団 マタイ受難曲と同じくやはり傑作。マタイに比べてより激しく緊張感に溢れています。
他にガーディナー、ヘルヴェッヘ、ブリュッヘンの3種。
バッハ ロ短調ミサ曲 カール・リヒター指揮/ミュンヘンバッハ管弦楽団・合唱団 ミサ曲として荘厳、崇高、特に冒頭のキリエが素晴らしく、圧倒されます。
他に壮大な「クリスマスオラトリオ」もあるが、割愛。
バッハ ゴールドベルグ変奏曲 グレン・グールド 不眠症のある伯爵から「眠れない夜にスッキリする曲を」と依頼されたとのこと。これを聴くと良く眠れます。この曲を面白く楽しく聴かせてくれるグールド盤が何と言っても最高。バッハの器楽曲はこれだけ選定。
バーバー 弦楽のためのアダージョ バーンスタイン/ロスアンジェルスフィル 暗く沈鬱で美しい曲。米映画「プラトーン」で全編を通じて流れていた曲。この曲を聴くと、この映画の幾つかのシーンが浮かび上がって来る。映画も、戦争の悲惨さを現す最高傑作だと思っている。
ベートーヴェンは、交響曲・協奏曲・器楽曲等々数多くの名曲があるが、以下の9曲を選定。保有CDもモーツアルトやバッハに次いで多い。ピアノソナタも歌劇「フィデリオ」も良いが…。
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」 レヴァイン/メトロポリタン 曲の解説は不要ですね。演奏はフルトヴェングラー/ウィーンフィルが名演。最近のレヴァイン盤も明るく明快で好きですね。13種の演奏家盤を保有。
ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調 Op.60 C.クライバー/バイエルン国立 3番と5番に挟まれたやや女性的な曲。クライバー盤が凄い。緊張感溢れる演奏。聴いていてやや疲れるが。
ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調Op.67 C.クライバー/ウィーンフィル フルトヴェングラー盤もジンマン盤も良いが、やはりクライバー盤。重厚さと繊細さを持ち且つ潤いがあり、飽きさせない名演。14種の演奏家盤を保有。
ベートーヴェン 交響曲第9番二短調Op.125「合唱」 フルトヴェングラー/バイロイト祝祭 録音が古くてもやはりフルトヴェングラー盤。第3楽章の静けさと迫力が素晴らしい。バースタスタイン盤やジンマン盤・ベーム盤も良い。14種の演奏家盤を保有。
交響曲として、他に6番「田園」、7番、8番も捨てがたいが・・・。
10 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」 ブレンデル/レヴァイン/シカゴSO 3番・4番も良いけれどやはりこの5番がスケールの大きさで聴くものを魅了する。演奏家はバックハウスもポリーニも良いけれどブレンデル&レヴァインが聴きやすかったですね。
11 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61 シェリング/イッセルシュテット/ロンドンSO 数多くのヴァイオリン協奏曲の中で、最も好きな曲。学生時代にこのシェリング盤を良く聴きました。その時の感動が忘れられずやはりどれか?ということになるとこれ。
12 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲全集 アルバンベルクSQ 16曲全曲をアルバンベルク・イタリア・スメタナ・ベルリンと4種持っています。明るく聴きやすいイタリア、渋いスメタナ、清澄なベルリンどれもグッド。そのときの気分で聴いていますが、総合的には緊張感をはらんだアルバンベルクかな。1曲ではなく、全集を選んでしまった。
13 ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番「春」 パールマン/アシュケナージ ヴァイオリンソナタと言えば、先ずトルストイを感嘆せしめた「クロイツエル」、初めて聴いたときは驚きました。が、歳と共にこちらの「春」の方が明るく伸びやかで聴きやすくなりました。
ピアノソナタも「月光」「熱情」「悲愴」等有名なのも多いが・・・割愛。
14 ベートーヴェン ミサ・ソレムニスニ長調Op.123 クレンペラー/ニューフィルハーモニア バーンスタイン等7種持っていますが、クレンペラー盤が歌唱陣も充実していてスケールの大きい立派な演奏。最終章のアニュスディは、素晴らしい。
ベルリオーズは、フランスの作曲家。ドイツ音楽とは、やや違った雰囲気だが、オーケストラが壮大そして音の響きがいい。
15 ベルリオーズ 幻想交響曲 Op.14 ミュンフン/パリ・バステュ- 仏語名「Symphnie fantastique」、失恋による絶望から服毒自殺を図った若い音楽家の幻想と夢が描写されている。迫力あるミュンシュや色彩豊かなデュトワ等の演奏も素晴らしいのですが、このミュンフン盤はまた一味違った繊細な演奏。
16 ベルリオーズ 交響曲「イタリアのハロルド」Op.16 デュトワ/モントリオール この曲が名曲かどうかは分りませんが、ヴィオラの音が印象的。私の好きな曲です。
他に劇的交響曲「ロメオとジュリエット」や劇的物語「ファーストの劫罰」更に大編成の「レクイエム」もあるが。
ブラームスの曲は、濃厚でロマンティック、そして情熱的。
下記以外に「大学祝典序曲」「悲劇的序曲」も好きだし「ハンガリア舞曲」も有名。「ドイツレクイエム」も好きで6人の指揮者のCDを保有しているが。

ビゼー作品、交響曲や「アルルの女」組曲や歌劇「カルメン」も捨てがたいが。
17 ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 Op.68 ヴァント/北ドイツ この曲は、大好き。20年以上もかけ、練りに練り上げた曲。CDは14人の指揮者のがあります。ミュンシュも良いし、バーンスタインもアバドもレヴァインもベームも良いが、ヴァントが渋い演奏の中に迫力とロマンを感じさせてくれる。。
18
ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 Op.98 ワルター/コロンビアSO 2番も3番も良いのですが割愛して、4番。枯れた味わいがあって良い曲です。アバドもクライバーも良いのですが、やはりワルターですね。10人の指揮者のCDを保有。
19 ブラームス ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 ポリーニ/アバド/ウィーンフィル 交響曲もどきの4楽章構成。「女には弾けない」と言ったとか。とにかくピアノもオーケストラも壮大そのもの。真剣に聴いていると疲れるほど。名演は幾つかあるが、ポリーニ/アバドというイタリア出身の演奏家が暗くなりがちなこの曲を明るく歌い上げているのが好きです。
20 ブラームス 弦楽六重奏曲第1番 ベルリンフィル八重奏団 ブラームスの室内楽、ピアノ四重奏・ピアノ五重奏・クラリネット五重奏等々どれも情熱的で甘くロマンチックな曲が多いのですが、その中でどれかというとこの曲。第2楽章の憂愁を帯びた甘美さは、映画音楽に使われたほど。これも幾つもの名演があるが、ベルリンフィル八重奏団のが厚ぼったくなくスッキリ、アルバンベルクよりこれが好きですね。
ヘンデルの「水上の音楽」等の管弦楽や合奏協奏曲全曲や声楽曲も保有している。「シオンの道は悲しみに」が好きだが、割愛。
ハイドンの交響曲・弦楽四重奏曲も多く持っているが、モーツアルトやベートーベンに影響を与えたそうだが、綺麗だが、単調で飽きてしまう。
ドニゼッティの「ランメルムーアのルチア」のカラスも凄いが。

ブルックナーの交響曲を3曲選定。いづれも長大な曲。当時張り合っていたと言われるブラームスの曲に比べると単純に聞こえる。
ショパンは、甘く美しいピアノ曲が多いが、やはりノクターンが好きだ。あとピアノ協奏曲がいい、一度聴いたら忘れられないメロディ。
21 ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調 「ロマンティック」 ヴァント/ケルン放送SO 冒頭から引き込まれる。ブルックナーの交響曲の中で最も聴きやすい.。アバド/ウィーンフィル、ベーム/ウィーンフィルも良いけれど、ヴァントが良い。
22 ブルックナー 交響曲第7番ホ長調 ジュリーニ/ウィーンフィル 第8番と共に長大な交響曲。そして長い旋律。7番はやや明るめで親しみやすい。第8番と共にフルトヴェングラーのレコード盤を聴いて感動。そしてジュリーニ盤は録音も良くなり、繊細でゆったりと聴かせてくれる。
23 ブルックナー 交響曲第8番ハ短調 ジュリーニ/ウィーンフィル 第3楽章が凄い。美しい響きが延々と続く。ヨッフム、チェリビダッケ、カラヤン等6人の指揮者のCDを保有しているが、緻密なジュリーニ盤が最も感動を与えてくれる。
24 カントルーブ オーヴェルニュの歌 アンヘレス/ジャキヤ/ラムルー カントルーブがフランスの山間にあるオーベルニュ地方に伝わる民謡を採譜・編曲。独特のメロディで、最初はその素朴さにややとっつきにくく感じるも、聴きこむほどに行ったことのないフランスの田舎の自然が想像される。日本人に理解出来るのかな?と思わないわけでもないのですが。
25 ショパン ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11 アルゲリッチ/アバド/ロンドンSO ショパンらしい甘く感傷的な旋律で歌い上げた協奏曲。最初にこの曲を聴いたのがリパッティ盤、感動したが、録音が古過ぎ。やはりアルゲリッチ/アバドが決定盤。
26 ショパン 夜想曲集(ノクターン) ピリス ルービンシュタイン、フー・ツオン、アラウ等々名盤があるが、これはやはりピリス。クリアで清楚なショパンを聴かせてくれる。他にポロネーズ集やワルツ集も保有。
好きな曲「幻想即興曲」は、キーボードで独学練習中なれど難し過ぎて、前に進まず。
27 デュリュフレ レクイエム ベルガンサ/ファン・ダム/コルボ/コロン フォーレのレクイエムとはまた違った静かなレクイエム。コルボが静かな世界を聴かせてくれる。
28 ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調「新世界より」 ケルテス/ウィーンフィル この曲は有名過ぎるくらい有名ですが、好きですね。ドヴォルザークはボヘミアン風なのかはともかく親しみやすいメロディで人の心を癒してくれる。12人の指揮者のCDを持っていますが、どれも良い。ヤルヴィもレヴァインも良いが、43歳の若さで亡くなったケルテスの演奏には驚かされた。31歳の時の録音、若々しく情熱を持った「新世界」で、決定盤。
29 ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロストロポーヴィッチ/カラヤン/ベルリンフィル 好みがあるとしても、この曲はチェロ協奏曲ではトップだと思います。ボヘミアン風のメロディがチェロとオーケストラが雄大に叙情的に歌い上げています。名演が数多くありますが、オーソドックスにロストロポーヴィッチ。
30 ドヴォルザーク スタバート・マーテル マティス/クーベリック/バイエンルン放送SO この曲のCDはあまり多く発売されていないと思いますが、美しい曲です。「悲しみの聖母」という標題に合ったしみじみとした哀感を漂わせた宗教曲です。
31 フォーレ レクイエム アンヘレス/ディスカウ/クリュイタンス/パリ音楽院
マルタン/サン・トゥスタッシュ修道院
レクイエムの中でもその静かなやさしさに包まれた名曲。安らぎを与えてくれるコルボ盤や華麗とは縁遠い素朴で真摯な祈りで訴えかけて来るサン・トゥスタッシュ修道院盤と名盤が多いが、決定盤は華麗で美しく仕上げたクリュイタンス盤か。
32 グリーグ ピアノ協奏曲 リパッティ/ガリエラ/フィルハーモニア グリーグの名曲。北欧の叙情的なメロディで親しみやすい。名演は数多くあるが、録音が古くて聴きづらいが、それを超越してロマンティックに演奏されているリパッティ盤。
33 グリーグ 管弦楽伴奏歌曲集 ボニー他/ヤルヴィ/エーテボリ グリーグというと先ずは「ペールギュント」だが、ヤルヴィ/エーテボリの歌曲付きのペールギュントも良いのですが、この曲集も聴き応えがあります。
 後期ロマン派最後の作曲家と言われるマーラーの作品は、交響曲や声楽曲等 耽美的な作品が多く、好き嫌いが分かれるかも知れないが。ワルターの交響曲1番「巨人」と「大地の歌」を聴いてからとりこになってしまった。
交響曲は、4番と1番を除いて長大な曲が多い。5番・6番も捨てがたいが。それぞれワルター、バーンスタイン、アバド、ハイティンク等数多く保有。交響曲以外にも「亡き子をしのぶ歌」や「子供の不思議な角笛「や「さすらう若人の歌」もいいが、割愛。
34 マーラー 交響曲第1番「巨人」 ワルター/コロンビア
シャーイ/ロイヤルコンセルトヘボウ
ワルターの演奏で学生時代聴き続けました。ロマンチックで迫力もあり立派なマーラー。シャーイは、色彩溢れる煌びやかな演奏でどちらも甲乙付けがたし、です。
35 マーラー 交響曲第2番「復活」 ヘンドリックス、ルートヴィッヒ/バーンシュタイン/ニューヨークフィル 出だしから期待される迫力。そして二人の女性歌手と壮大な合唱と管弦楽、圧倒されます。アバドもハイティンクも良いのですが、やはりバーンシュタインかな。バーンシュタイン盤は、交響曲全曲を保有。
36 マーラー 交響曲第4番 シュターデ/アバド/ウィンフィル
カサピエトラ/ケーゲル/ライプチヒ放送
マーラーの曲のなかで一番好きな曲です。3楽章・4楽章が絶品。アバドの指揮で歌手のゼーダーシュトレームが涙を流しながら4楽章を歌ったというエピソードもあり。3楽章を聴いて感極まったのか。12種持っています。アバドは勿論良いのですが、ケーゲルも渋くて良い。
37 マーラー 交響曲「大地の歌」 フェーリア/ワルター/ウィーンフィル
フェルミリオン/シノーポリ/ドレスデン国立
後期ロマン派の最後の巨匠マーラーの耽美さがタップリ。大好きな曲。販売されているのを手当たり次第買い、全部で23種を保有。どれも良いのですが、レコード盤が磨り減るほど聴いたモノーラル盤の叙情的なフェーリア/ワルター/ウィーンフィル、クレンペラーもラトルもシノーポリも皆名演です。演奏しやすいのかな?
38 マスカーニ 歌劇「カバレリア・ルスティカーナ」 シミオナート、モナコ/セラフィン/ローマ聖チェチーリア ヴェリズモ歌劇の代表作。シチリアを舞台にした歌劇。聴きやすく美しい曲に溢れています。セラフィンのこの盤が決定盤。
 メンデルスゾーンの曲は、どれも聴きやすく親しみやすい。バッハのマタイ受難曲は、メンデルスゾーンが初演。
39 メンデルスゾーン 交響曲第3番「スコットランド」 レヴァイン/ベルリンフィル 爽快な中にも憂愁をたたえた交響曲。クレンペラーやマーク等々名演奏がありますが、レヴァインのが好き。
40 メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」 アバド/ベルリンフィル トスカニーニ/NBCの名演があるが、録音の新しいアバド盤。
41 メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の夜の夢」(全14曲) ワトソン、ウォリス/プレヴィン/ロンドンSO プレヴィンの極め付き。ウィーンフィルを指揮したのがより録音が新しく名演と言われているがロンドンSOしか持ち合わせなし。それでも十分にこの名演を堪能できる。
42 メンデルスゾーン オラトリオ「エリア」 アメリング/アダム/サヴァリッシュ/ライプチヒゲバンとハウス 有名な曲ではありませんが、メンデルスゾーンらしく親しみやすいメロディのオラトリオです。サヴァリッシュ/ライプチヒの爽やかな演奏、そしてアメリングも良いです。いつ聴いても疲れず難しいことは考えずに癒される曲です。
43 メンデルスゾーン 詩篇42「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように」 パウマン他/コルボ/リスボン・グルベキアン 上述オラトリオの一部を取り出したような同じように爽やかな曲です。コルボが暖かく演奏しています。メンデルスゾーンはバッハのマタイ受難曲を復活させただけありますね。
44 モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り ガーディナー/モンテヴェルデイO&合唱団 出だしの大合唱からその荘厳な響きに圧倒されます。ガーディナーが第一人者。
 モーツアルトは、お気に入りが最も多くなる。新しいことを何もやっていないのだが、聴き込むほどに、その曲の美しさに感動してしまう。どの曲も捨てがたい曲ばかり。
聴くたびに、モーツアルトは天才中の天才、「神の子」なり、との思いが強くなる。
他に ディヴェルティメント10曲、ヴァイオリン協奏曲(1番〜5番)、フルート協奏曲、オーボエ協奏曲等、弦楽五重奏曲3曲、弦楽四重奏曲(ハイドンセット14番〜19番、プロシャ王セット20番〜23番)、ピアノ三重奏曲等々にピアノソナタ、ヴァイオリンソナタ器楽曲等多数あるが、割愛。
 45 モーツァルト
交響曲第25番ト短調K183 レヴァイン/ウィーンフィル モーツアルトの初めての短調の交響曲。映画「アマデウス」の冒頭にこの交響曲の出だしの旋律が使われていて、この曲を聴くと映画が目の前に浮かびます。
   46 モーツアルト 交響曲第38番ニ長調 
K504<プラハ>
 ワルター/コロンビアSO 31番「パリ」35番「ハフナー」36番「リンツ」も捨てがたいが、中でも「プラハ」の勇壮でいて少しもの哀しさがいい。
  47 モーツアルト 交響曲第39番変ホ長調 
K543
 ベーム/ベルリンフィル 後期三大交響曲。お金のためにわずか1か月半で作曲した、と言われているが。いづれも名曲。ハイドンの交響曲とは、メロディの豊麗さと色彩が全く違う。40番は、25番と共に数少ない短調の交響曲。哀愁を込めた出だしが、一度聴いたら忘れられない。41番は「ジュピター」と言われたように、荘厳さとスケールの大きさ。モーツアルト最後の交響曲にふさわしい。
 48 モーツアルト 交響曲第40番ト短調 
K550
 ベーム/ウィーンフィル
49 モーツアルト 交響曲第41番ハ長調 
K551<ジュピター>
 ベーム/ウィーンフィル
   50 モーツアルト セレナード第7番ニ長調
K250<ハフナー>
 ベーム/ベルリンフィル セレナーデは、他に有名な「アイネクライネナハトムジーク」や「ポストホルン」等があるが、この「ハフナーセレナーデ」が好き。 
   51
モーツアルト 協奏交響曲変ホ長調 K364  ブランディス/ベーム/ウィーンフィル  ヴァイオリンとビオラのための協奏交響曲。美しい曲、特に第2楽章は、甘く切ない甘美な曲。映画音楽並み。
 52

 モーツアルト  ピアノ協奏曲第20番
ニ短調 K466
 ハスキル/マルケヴィッチ/コンセールラムルー  この20番以降の後期ピアノ協奏曲がいづれも名曲。24番と同じく短調。その中でこの20番が最も有名かな。出だしはモーツアルトらしからぬ不安で暗い序奏。ハスキルの24番とのレコードを何度も繰り返し聴いた。
 53
 モーツアルト  ピアノ協奏曲第21番
ハ長調 K467
 グルダ/アバド/ウィーンフィル 第2楽章がスエーデン映画「短くも美しく燃え」で使われ有名となる。美しい曲。曲全体は、前の20番と違い明るい曲。
 54  モーツアルト  ピアノ協奏曲第23番
イ長調 K488
 ポリーニ/ベーム/ウィーンフィル 傑作。この第2楽章アダージョは、特に素晴らしい。美しく寂しさを込めた抒情的な曲。モーツアルトの第2楽章は、全て哀愁を込めた美しいメロディの曲ばかり。
 55
 モーツアルト  ピアノ協奏曲第24番
ハ短調 K491
 ハスキル/マルケヴィッチ/コンセールラムルー 20番と同じく短調の曲。暗く寂しい曲。モーツアルトのイメージとはかけ離れた感じの曲だけど、好きな曲のひとつ。
 56
 モーツアルト  ピアノ協奏曲第25番
ハ長調 K503
 グルダ/アバド/ウィーンフィル 20番以降の協奏曲の中であまり目立たない曲。22番と25番・26番のCDも少なく、今まで聴いてなかったが、最近聴きなおしている。メロディ豊かな明るい曲で聴きやすいが、印象に残らないかも。20番〜24番は、当時あまり人気を得なかったので、明るく聴衆受けを狙った作品か?とも、言われているが。
 57  モーツアルト  ピアノ協奏曲第27番
変ロ長調 K595
 カーゾン/ブリテン/イギリス室内 26番のあと3年後の晩年に作曲された最後のピアノ協奏曲。評論家からは、死期を覚悟して悟ってしまった曲とか、聴衆を意識しない澄み切った穏やかな曲とか、神の領域に入った曲等々。シンプルで哀しく穏やかに響く名曲。数多くの演奏家のCDがあるが、カーゾンの明るく悲しい演奏がいい。
58  モーツアルト  フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K299  ランパル、ラスキーヌ/パイヤール/パイヤール室内 フルートとハープの絶妙の掛け合いがいい。明るく親しみやすいメロディ。
フルートもハープも当時は、現在とは違う未完成のの楽器だったそうですが、これだけの名曲を作られたのは驚き。全楽章ハ長調。
59  モーツアルト  クラリネット協奏曲イ長調 K622  プリンツ/ベーム/ウィーンフィル  クラリネット奏者のアントン・シュタドラのために、晩年に作曲された。
クラリネットの曲としては、クラリネット五重奏曲と共に、最高傑作と言われている美しい曲。豊かな暖かい音色が心地よいが、ロンドンでこの曲の実演を聴いたとき、寂しく哀しい音色だった記憶がある。第2楽章は、映画「愛と悲しみの果て」という映画にも使われていて、映画を観た人は、クラリネットの美しい曲が強く印象に残っている、と思う。
60   モーツアルト  歌劇「フィガロの結婚」(全曲) K492   ヤノヴィッツ、マティス、ディスカウ/ベーム/ベルリンドイツオペラ イタリア人ダ・ポンテの台本で作曲したオペラ。モーツアルトのオペラの最高傑作とも言われ、序曲から始まり各アリア等いづれも親しみやすい美しい曲ばかり。何度聴いても飽きない。全曲を聴くには長いので、毎日のようにハイライト盤を聴いている。第4幕冒頭バルバリーナがピンを探す短いアリアが素晴らしい、美しく切ない曲。このオペラで唯一の短調。これも是非一聴を。 
61   モーツアルト  歌劇「ドン・ジョバンニ」 K521   トモワシントウ、バルツア/カラヤン/ベルリンフィル・ベルリンドイツオペラ  「フィガロの結婚」と同じくダ・ポンテの台本によるオペラ。スペインの伝説放蕩人ドン・ファンを主人公にした作品。喜劇的なところと最後に主人公が地獄に落ちる悲劇性も備えたオペラ。序曲から始まり各アリア等これも名曲ばかり。全曲を聴くには長いので、ハイライト盤を聴いている。 
62    モーツアルト  歌劇「魔笛」 K620   ヤノヴィッツ、ポップ、ゲッダ/クレンペラ−/フィルハーモニア  1791年晩年の作品。同じフリーメイソンの会員である興行主・俳優のシカネーダーの台本により作曲した一般大衆向けのジングシュピール(台詞入りのオペラ)。
「夜の女王のアリア」が有名だが、他にも親しみやすいやさしく美しい名曲ばかり。クレンペラー盤は、台詞のない曲だけ。
以上3曲のオペラのハイライト盤を毎日のように聴いている。
 
63  モーツアルト   アヴェ・ヴェルム・コルプス 
K618
 オジェー、シュターデ/バーンスタイン/バイエルン放送 「アヴェ・ヴェルム・コルプス」とはカトリックにおける聖体讃美歌。約3分の小品。
晩年、死の半年前の作曲。短い曲の中に4回の転調。癒しの美しい曲。是非一聴をお勧めする。
64  モーツアルト  レクイエム K626  マティス、ハマリ、オフマン/ベーム/ウィーンフィル
マクローリン、ユーイング/バ−ンスタイン/バイエルン放送
 モーツアルト最後の作品。未完。作曲の発端は、匿名の依頼主から(実際は某伯爵の依頼による)。死へと向かう病床で自分自身のために作曲、と。
 第8曲「ラクリモーサ(涙の日)」の8小節まで、死のため絶筆。後半は、弟子のジェスマイヤーによって補筆完成。残りの曲も、モーツアルトの生前の指示によりジェスマイヤーなどが作曲した、と言われている。

 モーツアルトの中で最も暗い作品だが、心に沁みる宗教曲となっている。映画「アマデウス」では、サリエリが最後聴きとっているが、これは創作。この映画は、彼の天才ぶりが良くわかる映画なので、必見。
指揮者別に9曲保有しているが、いづれも名演奏。やはりベーム盤。あとバーンスタイン盤。
  ムソルグスキーは、「展覧会の絵」も有名だが、オペラ「ボリスゴドノフ」も聴きごたえあり。以下オルフ、ペルゴレージ各一曲ずつ。
65  ムソルグスキー  組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編) アバド/ベルリンフィル  原曲はピアノ曲。友人の画家ハルトマンの遺作展における10枚の絵の印象の組曲。
ラヴェルの管弦楽への編曲が有名。
 勇壮な「古城」と「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ(金持ちのユダヤ人と貧乏なユダヤ人)」が好きだ。
ムーティ、ドホナニー、デュトワ盤があるが、ムソルグスキーと言えばやはりアバド。

 66
  ムソルグスキー  歌劇「ボリスゴドノフ」(全曲)  (原曲版)コチェルガ他/アバド/ベルリンフィル

(リムスキーコルサコフ編)ギャウロフ他/カラヤン/ウィーンフィル、
 イタリアオペラとはまた異質な力強い、土のにおいのするオペラ。プーシキンの劇詩「ボリスゴドノフ」を題材に作曲。16世紀に実在したツアーリ「ボリスゴドノフ」の物語。
 ムソルグスキーと言えばアバド、素朴な原典版の全曲がいいが、リムスキーコルサコフが管弦楽を修正手直した版は、カラヤンがいい。
 67
 オルフ  カルミナ・ブラーナ  シャイ−/ベルリン放送  19世紀初めにドイツ南部ベネディクトボイエルン修道院で発見されたラテン語の詩歌集に基づいてオルフが作曲した世俗カンタータ。混成合唱・少年合唱・独唱&大規模なオーケストラの大編成によるシンプルな和音に強い独特のリズム。最初聴いたときに強い印象を受けた。
 レコードで最初に聴いたのはヨッフム盤だが、CDでは、デュトワ、レヴァインとシャーイを保有。
 68
 ペルゴレージ  スタバート・マーテル(悲しみの聖母)  フレーニ、ベルガンサ/グラチス/ナポリスカルラッティ  1736年に作曲されたソプラノとアルト独唱と弦楽器による編成。ペルゴレージは、26歳の若さで没。その最後の年に病のもとで作曲された、という。
カトリックの聖歌で、歌詞が「スタバート・マーテル・ドロローサ…(悲しみの聖母は立ちたまえる…)」から始まることからこの名で呼ばれる。十字架に架けられたイエス・キリストのかたわらに立ち尽くす聖母マリアの悲しみに思いを馳せた聖歌。美しく悲しみが込められた宗教曲。
 アバド、ムーティ等全6種保有しているが、このフレーニ/ベルガンサ/グラチス盤がベスト。
プッチーニは、好きな作曲家のひとり。「ラ・ボエーム」、「トスカ」、「マダムバタフライ」、「修道女アンジェリカ」、「トゥランドット」等の抒情的な旋律に溢れたオペラアリアを作曲。
 69
 プッチーニ  歌劇「ラ・ボエーム」全曲  アルバネーゼ、ピアース/トスカニーニ/NBC SO アンリ・ミュルジェールの戯曲「ボヘミアン生活の情景」からの物語。フランスパリの屋根裏部屋で暮らす芸術家4人の物語。昔、ロンドンのコベントガーデン歌劇場でパッパ-ノの指揮で観劇した。トスカニーニが初演。モノラルだがトスカニーニ全曲盤がいい。
 70
プッチーニ   歌劇「修道女アンジェリカ」 (全曲)  スコット、ホーン/マゼール/ロンドンSO  「外套」「ジャンニ・スキッキ」とともに3部作のひとつ。尼僧院でのある修道女の全一幕もの物語。登場人物は、全て女性だったか。「ジャンニ・スキッキ」の”私の伯父さん”は、誰もが知る有名なソプラノアリア。
 71  プッチーニ   歌劇「トゥランドット」  テバルディ、モナコ/エレーデ/ローマ聖チェチーリア音楽院  プッチーニ最後のオペラ。リューが自害するところまでで、病に倒れ絶筆。あとの部分は、アルファーノという作曲家が完成させた。中国が舞台。トスカニーニが初演、初演時プッチーニが作曲したところまでで、公演を終えた、と言われている。「誰も寝てはならぬ」やリューの絶唱等々 有名なアリアが多い。
全曲盤をプラデルリ盤、ハイライト盤をカラヤン他4種保有。好きな歌手テバルディのエレーデ盤がいい。
    以下ラフマニノフ、ラヴェル、レスピーギ、リムスキーコルサコフ、ロッシーニ、サンサーンス、シェーンベルク、と各1曲づつ選曲。
 盲目の作曲家ロドリーゴのギターによる「アランフェス協奏曲」も捨てがたかったが…。
 72  ラフマニノフ  ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18  アシュケナージ/ハイティンク/アムステルダムコンセルトヘボウ  ピアノ協奏曲を4曲作曲したが、第2番が最も有名。第2楽章が甘美で切なく美しい曲。
昔のイギリス映画「逢引き」に使われて有名。
他にもラフマニノフは、交響曲や有名な「パガニーニの主題による狂詩曲」もあるが割愛。
 73  ラヴェル  ボレロ  クリュイタンス/パリ音楽院  誰もが聴いたことのある曲。同じリズムの中に、2種類の旋律が繰り返され、後半に向けて盛り上がって行く、独特のバレエ曲。他にブーレーズ盤とデュトワ盤を保有しているがやはりクリュイタンス盤がいい。
ラヴェルは、他に有名な「亡き王女のためのパバーヌ」バレエ組曲「ダフニスとクロエ」等があるが、このボレロ一品だけ。。
 74  レスピーギ  交響詩ローマ3部作 「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」  トスカニーニ/NBC SO  華麗なオーケストレーションによる煌びやかな作品。特に「ローマの松」が豪華で素晴らしい。
ムーティ、カラヤン等のCDを保有しているが、モノラルながらトスカニーニのメリハリの利いた素晴らしい名演中の名演が絶品。
 75  リムスキーコルサコフ 交響組曲「シェラザード」 Op.35
 デュトワ/モントリオールSO 華麗なオーケストレーションを作り出すリムスキーコルサコフの代表作。シェラザードとは、「千夜一夜物語」に出て来る語り手。親しみやすく覚えやすい旋律だが、長く聴くと飽きて来る。
5演奏家のCDを保有しているが、デュトワがいい。
 76  ロッシーニ  スタバートマーテル(悲しみの聖母)  リッチャレリ、ライモンディ/ジュリーニ/フィルハーモニア  ロッシーニは、数多くの歌劇を作曲しているが、全曲盤はあまりなく、殆どが序曲集。特に「ウィリアムテル」序曲や「セビリアの理髪師」序曲は有名。また「弦楽のためのソナタ」も保有しているが、ここでは、スタバートマ―テルのみ。
やや旋律に富み、ややオペラ的という批判もあった、と言われているが。
 77  サンサーンス  交響曲第3番 ハ短調 Op.78<オルガン付き>  ザムコヒアン/ミュンシュ/ボストンSO  2楽章の構成だが、それぞれ主題が2部構成になっている。パイプオルガンやピアノも入った威風堂々とした交響曲。親しみやすい曲。数多くの演奏があるが、デュトワ等3種のCDを保有。、最初に聴いて感動した最も古いミュンシュ盤が一押し。
サンサーンスは、他に「序奏とロンド・カプリチオーソ」や「動物の謝肉祭」等が有名だが。
 78  シェーンベルク  グレの歌  ネイピアー、ミントン/ブーレーズ/BBC SO  5人の独唱者、ナレーター、合唱と管弦楽のための作品。
「新ウィーン楽派」と言われるシェーンベルク、従来の調性や和声にこだわらない「無調」の音楽での表現と言われているが…良く分からない現代音楽。
彼の作曲した「浄められた夜」も保有しているが、難解な現代音楽。この「グレの歌」は、マーラーの「嘆きの歌」に似ているところもあり、で親しみやすい曲。シャーイ、アバド、シノポリー等5種の演奏を持っているが、ブーレーズが最も分かりやすい。
  現代でも演奏されている作品を残した作曲家は、全て天才。その中でも、天才中の天才が、モーツアルト。それと同じく天才と言われているのがシューベルト。
ベートーベンやブラームスは、苦労して美しいメロディを作り出したのに比べて、モーツアルトとシューベルトやメンデルスゾーンは、苦労せずに次々メロディが浮かんで来た、と言われている。
モーツアルトは、問題なく天才中の天才、と言えるが、シューベルトの曲は、よりロマンティックな詩情溢れる曲だが、長くまた透明感がないようにも…思われるが…古典派とロマン派の違いか。
下記3曲を選曲したが、他にも「弦楽五重奏曲」「ピアノ五重奏曲(マス)」「キプロスの女王ロザムンデ(全曲)」「冬の旅他の歌曲」「即興曲」等々あり。
交響曲はベーム/BPOで全8曲、また弦楽四重奏曲は、メロスSQで全15曲保有している。
 79
 シューベルト  交響曲第6番ロ短調 D759<未完成>  シノーポリ/フィルハーモニア 暗く美しい 曲。第2楽章までで終わっているので、「未完成」と呼ばれている。シューベルトの中で、最も演奏される機会が多い曲。ワルター、クライバー等6種保有。シノーポリの緻密な演奏が好き。
 80 シューベルト   交響曲第9番ハ長調 D944<ザ・グレート>  アバド/ヨーロッパ室内  長大な交響曲のため、「ザ・グレイト」と呼ばれている。バーンスタイン、アバド等4種保有。
この長大な交響曲がのちのブルックナーの交響曲に影響を与えたと言われている。
 81 シューベルト   弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D810<死と乙女> アルバン・ベルクSQ  最も有名な曲。全て楽章が短調で、病のため死期の迫った絶望的な悲壮感溢れる曲。初演は、死から5年後と言われている。のちの作曲家から管弦楽に編曲されることも多い。
    シューマン2曲、シュッツ、ショスタコーヴィッチ各1曲。

 ショスタコーヴィッチは、他に交響曲1番、7番「レニングラード」、9番を保有しているが、あまり面白くない。
 82  シューマン  交響曲第4番ニ短調 Op.120  レヴァイン/ベルリンフィル  交響曲を4曲作曲したが、1番(春)3番(ライン)もいいが、最後の4番が好きだ。
ロマンに溢れる熱っぽい曲。管弦楽法がイマイチだかれ、という説があるが、それがまた魅力なのかも知れない。3番・4番は、3種保有しているが、レヴァインがいい。
 83  シューマン  ピアノ協奏曲イ短調 Op.54  リパッティ/カラヤン/フィルハーモニア  数あるピアノ協奏曲の中で、ロマン溢れる有名な曲。モノラル録音で古いがリパッティ/カラヤンが最高。
 84  シュッツ  ムジカーリッシュ・エクセークヴィエン「葬送の音楽」  シュトルテ、ヴェールンク、ロッチェ/エーマン/ヴェストハーレン シュッツは、 初期バロックのドイツの作曲家。ドイツの宗教戦争〜30年戦争のさなか(1636年)に作曲された、という。
華美なところや派手さのない通俗低音だけの伴奏による素朴な曲が、聴くものの心に迫る。
シュッツは、他に「十字架上の七つの言葉」というカンタータがあるが、当初このレコードを聴いて、バッハとは違うシュッツの清澄な宗教曲のファンになる。
CDを探したが見つからず。今は通販で購入可能のようだ。
 85  ショスタコーヴィッチ  交響曲第5番ニ短調 Op.47  ハイティンク/アムステルダムコンセルトヘボウ  初めて聴いたのは、レコードのムラヴィンスキー/レニングラードのモノラル版。「革命」と通称されるほどの迫力ある演奏だったが、その後ハイティンク/アムステルダムを聴き、全く違った解釈により驚かされた。
初演指揮者のムラヴィンスキーは、ソ連のスターリン時代の体制に迎合した演奏(当時の初演も歓迎されたように)、それに対してハイティンクの演奏は、スッキリ・サッパリ、と、悲劇性も高まりもない、純粋に派手さのない体制迎合的な解釈を排除したような演奏に聞えた。
他に、デュトワ、とビシュコフのCDを保有。ムラヴィンスキーは、レコードはあるが、CDは、保有せず。
    フィンランドの作曲家シベリウスは、多くの作品を保有している。交響曲もアシュケナージ、ベルングルンドが全7曲、他にバーンスタイン、デービス、カラヤン、レヴァイン等各5〜6曲保有。
 他に交響詩「タピオラ」や「トゥオネラの白鳥」等保有。

 スメタナは、「わが祖国」の他に、弦楽四重奏曲「わが生涯より」を保有。
 86  シベリウス  交響曲第2番ニ長調 Op.43  ベルグルンド/ヘルシンキフィル  第1番〜7番までの交響曲&「クレルボ」交響曲があるが、この2番が聴きやすく、最も人気がある。。第4楽章の盛り上がりは、迫力満点。フィンランディアと同じくフィンランドの民族意識の高揚となる。
第2番の演奏は、6人の演奏家のを保有しているが、ベルグルンド/ヘルシンキフィルのがいい。
 87  シベリウス  交響詩「フィンランディア」  ベルグルンド/ヘルシンキフィル  フィンランドの第2の国歌と言われている。シベリウスの最も有名な曲。ロシアの圧政に苦しんでいた当時のフィンランドで、その独立運動時にフィンランド国民を奮い立たせた。
当初は、管弦楽だけの曲であったが、のちに歌詞がつけられ「フィンランド賛歌」と呼ばれている。
愛国心の高まりを美しく合唱を伴って迫力ある曲。カラヤン、レヴァイン等4人の演奏家のを保有しているが、やはり ベルグルンド/ヘルシンキフィル。
 88  スメタナ  連作交響詩「わが祖国」 (全曲)  アンチェル/チェコフィル  全6曲からなる祖国チェコの雄大な自然や景観に対する賛美の曲。
第2曲のチェコのプラハを流れるブルタバ川の景色を描いた「モルダウ(チェコ語で「ブルタバ」)」が最も有名。源流から始まり川の流れが大きくなって行くまでを表現。
作曲された当時のチェコは、オーストリアに支配されていてチェコ語の「ブルタバ」を使えず、ドイツ語の「モルダウ」になった、と言われている。祖国の独立への想いを寄せたとも言われている。
クーベリックとレヴァインとアンチェルのCDがあるが、古いけれどアンチェルがいい。
    リヒャルト・シュトラウスは、ワルツ王のヨハン・シュトラウスよりは40年遅い19世紀中ほどに生まれ、第2次大戦後の1949年に生涯を終えた後期ロマン派の作曲家・指揮者。数多くの交響詩・歌曲や「バラの騎士」「サロメ」等の歌劇も作曲した。 リヒャルト・シュトラウスからは、3曲選定。

ワルツ王ヨハン・シュトラウスは、「美しき青きドナウ」等のウィンナワルツ集や喜歌劇「コウモリ」ハイライト盤等を保有しているが、割愛した。
 89  リヒャルト・シュトラウス  アルプス交響曲 Op.64  ケンペ/ドレスデン国立  アルプスの山へ、日の出と共に登り始め山頂に立ち、途中雷雨・嵐にも遭いながら下山して夜を迎えるまでの自然のいろいろな情景を壮麗なオーケストレーションで作られた交響曲。
プレヴィン等5人の指揮者の演奏を持っているが、チョッと古いがケンペ・ドレスデンのが好きだ。
 90  リヒャルト・シュトラウス  交響詩「英雄の生涯」 Op.40  ベーム/ウィーンフィル  「ドン・ファン」・「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」・「死と変容」「メタモールフォーゼン(変容)」や映画「2001年宇宙の旅」で有名になったニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」等交響詩が数多くあるが、最後の交響詩「英雄の生涯」が、最も好きだ。カラヤン等3指揮者のがあるが、ベームが最高。
 91  リヒャルト・シュトラウス  四つの最後の歌  シュワルツコップ/セル/ベルリン放送
ステューダー/シノーポリ/ドレスデン国立
 84歳の最晩年に作曲されたソプラノのための管弦楽伴奏付き歌曲集。4曲で構成されていて、第1曲「春」第2曲「9月」第3曲「眠りにつくとき」第4曲「夕映えの中で」。
中でも第3曲と第4曲が絶品。高齢になったせいかも知れないが、いつもしみじみと聴いてしまう。是非一聴をお勧めする。YouTubeですぐ聴ける。
CDはヤノヴィッツ、トモワシントウ、ポップ、カナワ、ノーマン等10種のソプラノ・指揮者のがあるが、いづれも名演。中でもシュワルツコップ/セルがいいし、最近のでは、ステューダー/シノーポリのが好きだ。
最近特にお気に入りで YouTubeでもフレミング/アバドやノーマンやポップ/ショルティ等もよく聴いている
    バレー音楽等親しみやすい曲のチャイコフスキーについては、3曲を選定。交響曲とバレー組曲と協奏曲の各1曲ずつ。

 現代音楽のストラヴィンスキーは、バレー音楽の「春の祭典」「ペトルーシュカ」「火の鳥」があるが、いづれもイマイチ合わないので、選定せず。
 92  チャイコフスキー  交響曲第6番ロ短調Op.74 「悲愴」  フリッチャイ/ベルリン放送  交響曲は6曲+マンフレッド交響曲を保有している。1番の「冬の日の幻想」は親しみやすいし、後期の4番や5番も捨てがたいが、やはり6番の「悲愴」を選定。曲自体は誰もが聴いて知っているので省略。
CDはアバド、バーンスタイン、ムラヴィンスキー等7指揮者の保有しているが、古い録音だが 48歳で早逝したフリッチャイのを選定。
 93  チャイコフスキー  バレー組曲「白鳥の湖」 Op.29  6曲  カラヤン/ウィーンフィル(65)  バレー音楽は、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」が3大バレー曲として有名。やはり「白鳥の湖」がいい。 演奏は幾つかあるがやはりカラヤン/ウィーン。
 94  チャイコフスキー  ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23  リヒテル/カラヤン/ウィーンSO(62)  これは、有名なピアノ協奏曲。誰もが聴いていると思う。他にヴァイオリン協奏曲もいいが割愛。
演奏は、アルゲリッチ等5曲保有している。録音が古いが、リヒテル/カラヤンが極め付き。
    ヴェルディは、有名オペラが多数あるが、全曲盤は持っておらず、全てハイライト盤のみ。
 95  ヴェルディ  歌劇「アイーダ」 ハイライト  テバルディ、ベルゴンツィ、シミオナート/カラヤン/ウィーンフィル  ハイライト盤は、他に「オテロ」「トロバトーレ」「リゴレット」「椿姫」「運命の力」を保有しているが、やはり代表は「アイーダ」。好きなソプラノ歌手のテバルディ/カラヤンが最高。
 96  ヴェルディ  レクイエム  ステューダー、パヴァロッティ/ムーティ/ミラノ・スカラ座  オペラのように朗々と歌う華麗なレクイエム「死者のためのミサ曲」。モーツアルト、フォーレと3大レクイエムと言われたりもする。トスカニーニ、アバド、カラヤン等6曲保有しているが、ムーティ盤がいい。
 97  ヴィヴァルディ  合奏協奏曲集<四季>  グッリ/チェッカート/ミラノ・アンジェリクム  クラッシク音楽を聴かない人でも誰もが知っている「四季」。協奏曲集の「調和の霊感」全曲や、「和声と調和の試み」全曲とヴィヴァルディのCDを保有。
同時期のイタリアの作曲家アルビノーニのアダージョが有名だが、旋律の豊富さと華麗さでは、ヴィヴァルディが上か、と思う。
なぜかこの曲を有名にしたイ・ムジチ合奏団のCDを保有していなかった…レコードはあるが。
    ワグナーの歌劇・楽劇はよく聴いた。全曲はあまり持たず 管弦楽曲集やハイライト盤。「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」等々あり、ハイライト盤を幾つかの指揮者で保有しているが、クライバーの「トリスタンとイゾルデ」全曲とショルティの「ニーベルングの指輪」ハイライト盤の2点を選定。
 98  ワグナー  歌劇「トリスタンとイゾルデ」 (全曲)  コロ、プライス、モル/C.クライバー/ドレスデン国立歌劇場  若い時は、長くても良く聴いたが、最近はせいぜい「愛と死」の有名アリア部分のみ。
CDは、クライバー盤を保有。二ルソン/ショルティ盤はレコードで保有。
 99  ワグナー  楽劇「ニーベルングの指輪」 ハイライト  ニルソン、ホッタ−、ヴィントガッセン/ショルティ/ウィーンフィル  「ラインの黄金」「ジークフリート」「ワルキューレ」「神々の黄昏」の4作からなる。全曲は保有せず、各ハイライト盤をショルティやブーレーズのを保有。 二ルソン/ショルティが最高。
100  ウェーバー  歌劇「魔彈の射手」 ハイライト  ブレンデル、ベーレンス、コロ/クーベリック/バイエルン放送  ウェーバーの曲は、「オベロン」「魔弾の射手」等の序曲管弦楽集がCDで出ているぐらいで、あまり数が多くない。「魔弾の射手」ハイライト盤は、他にクライバー盤があるが、クーベリック盤がいい。
    以上が100選。39作曲家からなる。選ばれなかったが、CDを保有している作曲家・主な作品は、アルベニス(スペイン組曲)、アルビノーニ(アダージョ)、バルトーク(管弦楽のための協奏曲)、ベルリーニ(ノルマ)、ボロディン(中央アジアの高原、イーゴリ公)、ブルッフ(ヴァイオリン協奏曲)、ブリテン(戦争レクイエム)、シャブリエ(狂詩曲スペイン)、ショーソン(交響曲、詩曲)、ケルビー二(レクイエム)、コープランド(アパラチアの春)、コレルリ(クリスマス協奏曲)、ドビュッシー(海、牧神の午後への前奏曲)、ドリーブ(コッペリア、シルヴィア)、ディーリアス(管弦楽曲)、ドニゼッテイ(ランメールムーアのルチア、愛の妙薬)デュカス(魔法使いの弟子)、エルガー(威風堂々、エニグマ変奏曲)ファリャ(三角帽子)、フランク(交響曲)、ガーシュイン(ラプソディ・イン・ブルー)、ジョルダーノ(アンドレア・シェニエ)、グレツキー(悲劇のシンフォニー)、グノー(ファウスト)、ヘンデル(水上の音楽、王宮の花火、合奏協奏曲、メサイア等)ハイドン(交響曲・弦楽四重奏曲多数、オラトリオ「四季」「天地創造」等)ホルスト(惑星)、イベール(ディヴェルトメント)、ヤナーチェック(弦楽四重奏曲)、ケテルビー(ペルシアの市場)、ハチャトリアン(ガイーヌ)、ラロ(スペイン交響曲)、レオンカバルロ(道化師)、リスト(ファウスト交響曲、前奏曲、ハンガリア狂詩曲、ピアノ協奏曲等)マスネー(組曲等)、メシアン(昇天)、ニールセン(交響曲「不滅」等)、オッフェンバック(ホフマン物語)、パフェルベル(カノン)、パガニーニ(ヴァイオリン協奏曲)、プロコフィエフ(古典交響曲、ロメオとジュリエット等)ロドリーゴ(アランフェス協奏曲)、ヨハンシュトラウス(ウインナーワルツ、喜歌劇「コウモリ」等)ストラヴィンスキー(春の祭典、火の鳥等)、ヴュータン(ヴァイオリン協奏曲)、ヴィヤニアフスキー(ヴァイオリン協奏曲)、ツェムリンスキー(叙情交響曲)。

 





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