鳳凰三山縦走

南アルプスには、これまで甲斐駒ケ岳(黒戸尾根コース)・白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)
・南部(千枚岳・悪沢岳・荒川中岳・荒川前岳・赤石岳・中盛丸山・兎岳・小兎岳・聖岳)そしてこの3週間前の8月初めに仙丈岳を登った。
甲斐駒が岳は別格にしても3千メートル峰にこだわっていたのかも知れない。3千メートル峰では、塩見岳だけが残ってしまった。
何度と計画を練りながら そのアプローチの長さからつい行きそびれてる。

アプローチが短いのなら南アルプスの前衛の山とも言える鳳凰三山が残っていたので、妻と二人で8月の末に登った。

 仙丈岳に3週間前に登り、同月内に今度は鳳凰三山。計画コースは、
夜叉神峠に車を置き鳳凰三山を縦走して白鳳峠から広河原へ降りるコース。

途中南御室小屋で1泊、広河原からはバスで夜叉神峠の駐車場へ戻る予定。
仙丈岳に登った時には、夜叉神トンネルを通り、広河原に車を置いたが、
トンネルが凄まじいのと、山道が怖いので、トンネル手前の夜叉神登山口の駐車場に停めた。

出発は9時。駐車場から1時間ほど樹林の中のジグザグを登ると夜叉神峠。
途中で30〜40人ほどのツアー団体が前を歩いていた。
狭い山道 追い抜くのが大変。見たところガイドは前と後にじいさんが二人だけ。
全員が中高年のオバサン。事故とかが起きたときどうするのか。
それにしても どうしてこれだけのたくさんの人数で登らなければならないのか。
登山道や山頂・山小屋を占拠して、一般登山客の迷惑を考えないのか。初っ端から不愉快そのもの。

 何とか団体を追い抜いて夜叉神峠に着いたが、生憎雲が多く白峰三山等の展望は得られず。
峠看板の後のピンク色の花はヤナギランかな。高山に行くと咲いているのを良く見かける。私の好きな花の一つです。
 ほどなく団体の人達がドッと峠に到着。写真を撮ったり大騒ぎ。逃げるように峠を後にした。

 峠から南アルプスの山々を望むも雲。

 程好い樹林の中の斜面を延々と登る。登山道も広くて気持ちの良い登り。

時々下りもあり。

 途中 1ヶ所 樹林帯が途切れているところがあった。昔火事があったそうで山火事跡とか言われている。
開けたところだったので休憩したが、陽射しが出て来て熱くてすぐにこの場所を離れた。

青空が出て来て陽射しも厳しくなって来た。雲は相変わらず多く 肝心の南アルプスの眺望は得られず。


杖立峠の手前で昼食を摂り 苺平を経て2時頃に宿泊予定の南御室小屋に到着。
水が豊富にあってなかなか雰囲気が良い小屋なのだが、後から来る団体が気にかかり、小屋の管理人に団体が泊まるか聞いて見ると 
あの団体はやはりこの小屋に泊まるとのこと。こらは拙いと キャンセルして1時間半ほど先にある薬師岳小屋まで足を延ばすことにした。

 

 ガイドタイム通り1時間半ほどで薬師岳小屋に到着。手前に砂払岳が

 

 薬師岳山頂(2780m)は、岩そのもの。

 

 鳳凰三山の最高峰 観音岳(2841m)が見える。

 

 薬師岳付近

 

 薬師岳小屋に泊まる。狭いが宿泊者は10数名。

 

 翌朝は、雨。進むか戻るか迷ったが、進むことに。

 

 観音岳から地蔵岳(2764m)を望む。まだ見通しはいい。

 

 地蔵岳のオベリスク。

 

 雨が激しくなる。観音岳・薬師岳方面を望む。

 

 高峰(2779m)、地蔵岳を望む。

 

 激しい雨。

 

 土砂降りの雨の中、高峰から白鳳峠経由広河原への「地獄の下山道」を下る。
下の写真のような岩場はいいが、この後 樹林帯の中、瀧のように流れ落ちる急坂、
もう一組の夫婦と共に前後しながら 下山。これまでで最悪の下山路であった。
ここで、妻は滑って転んで腰を強く打ってしまい、申し訳ないことをしてしまった。

 

 広河原へ降りたら、雨は止み陽射しも出て来て、夜叉神峠までのバスに乗ることが出来た。

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